2004年08月29日

ゲゲゲの鬼太郎

昨日のNHK土曜インタビューは漫画家の水木しげるだった。
http://www.nhk.or.jp/interview/docs/2004/08/28.html

水木しげると言えば、ゲゲゲの鬼太郎。小学校の頃、テレビでよく見ていた記憶がある。

今思うと、妙に人間っぽい妖怪が出てくる設定は、人間と自然との関わり、そしてその中間的存在としての妖怪、という事で今人気の宮崎駿作品に通じるものがある。

インタビューの中で、「最近自殺者が多く、年間に3万人以上も死んでいます」と聞かれ、その答えが、「死んでいける人は幸せ」というものだった。予想外の答えにインタビュアーが戸惑っていた。

水木さんは21歳で招集され、最前線のラバウル島に送られ、そこで片腕を失いながらも、九死に一生を得る。(この辺の事情は日経新聞「私の履歴書」に連載された。)

死にたくなくても、死ななければならない。水木さんから見れば、自らの意思で死ねるのは贅沢、と映るようだった。

確か、以前読んだ記事でも、近年で一番自殺者が少なかったのは戦時中である。悲惨な状況で死を選ぶ人も多くなりそうな気もするが、人間、いつ死んでもおかしくない状況になると「生きたい」と思うようである。

現在、失業率が高いなど、個々人にとってみれば悲惨な状況から自殺も増えているのだろうが、戦前、戦中、あるいは高度成長前と比べても、明らかに福祉制度は充実している。

実際問題、この豊かな日本で、(自ら選択しない限り)飢え死にすることは難しいだろう。

結局、人間とは無いものねだりであり、忘却しやすく、常に昨日の状況を基に今日を判断し一喜一憂しているのだ。

一番好きな自分の作品は「総員玉砕せよ!」だそうです。(これは私も読んでいない)

水木さん最後のメッセージは「人間生きるか死ぬかが重要だ」でした。


水木サンの幸福論―私の履歴書 特別付録『ゲゲゲの鬼太郎』第1話(コミック誌「ガロ」掲載分を復刻収録―全45ページ)付

総員玉砕せよ!

shikoku88 at 10:05│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 哲人   2004年08月29日 21:18
インタビューとか伺っても、全然軽くないんだね。
下っ腹のところがドンと据わっているというか。とにかくすごい。すごいことを当たり前にふわーっとやっておられるところが、とにかく素敵な感じがする。
2. Posted by Shikoku88   2004年09月02日 23:06
小学校の頃は偉人伝的なものをいろいろ読んだが、その後伝記ものを読むようになるのは大学生になって日経「私の履歴書」を読み始めてから。中高生がどんどん読むといいね。自分が「こうなりたい」と思える人に会えるかどうかは人生に与える影響大。

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