2004年08月18日
日本は「海の文明」を目指せ
昨日の日経新聞・経済教室は川勝平太先生の『日本は「海の文明」を目指せ』だった。 先生には20年前、早稲田で経済学原書講読を習った。先生は未だ30そこそこでOxfordを出たばかり。老教授のマンネリ授業の多い中新鮮であった。
この他にも、英語の先生がやはりイギリス帰りの大竹正次先生で、学生に甘い先生の多い早稲田(純血主義の悪い点)では異色の厳しい先生だった。 確か、3回遅刻すると1回欠席とみなし、3回欠席すると単位は貰えない、というルールだったと記憶している。その分、先生も講義は真剣で、dictationを中心とした実践的なものだった。必ず最前列に座ることにしていた数少ない講義だった。
今思えば、好きな先生が2人とも(もう一人、今年出来た国際教養学部に異動して学部長となったPaul Snowden先生を加えれば3人とも)イギリス留学組であったことが、後に私自身が留学する際、イギリスに決めた遠因であった気がする。
川勝先生の主張は、中国文明も西欧文明も自然破壊の歴史であり、「力の文明」であるが、対して日本は「美の文明」である、とする。 歴史上、大陸東アジアに深入りしたときに失敗しており、日本は海洋東アジアの中核として「海の文明」を目指せという。 この点、日本の唯一の救済策を「東南アジア共同体」であるとした森嶋道夫先生にも通じる。 日本の将来像をお考えの方に一読を勧める。
