2026年06月26日

占領地の銀行



日本の占領地となった朝鮮や台湾には、それぞれ、発券銀行として朝鮮銀行と台湾銀行が設立された。
99:台湾銀行券
全て大蔵省印刷局で印刷されていた。「昭和20年度分の台湾券は、印刷局では印刷しない」
金鉱山にある廃坑が工場に転用→昭和20年7月に完成
商業銀行であった台湾銀行はまだまだ融資対象の少なかった台湾より、次第に日本国内への融資を増やすようになった。なかでも最大の融資先が鈴木商店であり、ピーク時には全融資額の半分を占めるまでになる。その鈴木商店が第一次世界大戦後の昭和恐慌で経営破綻となり、台湾銀行も実質的に破綻。営業停止となる。これは、台湾銀行の発券銀行でもあるという立場から、日本政府の特別措置で再生されるのだが、終戦により清算業務が始まる。
106:1945年5月ドイツ降伏
正金銀行ベルリン支店では空襲を避けるために、1943年9月から事務の一部をベルリンの南東200km、チェコとの国境近くのゲルリッツに移していた。
明治時代に外国為替取引専門銀行として設立された横浜正金銀行は、戦後「東京銀行」となり、後に三菱銀行と合併して、東京三菱銀行に(1996)。さらにUFJ銀行と合併して三菱東京UFJ銀行になる(2006)。
109:国際決済銀行(BIS)スイス
2人の正金銀行員が出向中(一人は理事)。もともとBISは第一次世界大戦のドイツ賠償金を処理する「金庫」として作られた国際金融機関なので、第一次世界大戦の戦勝国・日本が持っていた理事の座は第二次世界大戦が始まってもそのままだった。
BISの歴史についてはよく知らなかった。第一次世界大戦のドイツ賠償金処理のために設立され、第二次世界大戦中にも戦争によって中断されることなく運営されていたとは驚き。
159:昭和19年の日本のGDPが745億円
この7倍に迫る金額が戦費として占領地の親日政権中央銀行から借り入れられ、そして終戦に際して即座に返済された。
この辺は流石、日本。敗戦したからと言って投げだすことなく、キッチリとしている。




shikoku88 at 19:08│Comments(0) | 経済

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