2026年06月16日
「複雑性x両利きの経営」
10年くらい前から、急に言われるようになった「両利きの経営」。「両利き」というのは、「知の探索」と「知の深化」両方ができる、ということを言う。経営学では元々あった考えだが、日本語訳を考え出したのはWBS入山教授(動画)。
それに加えて、冨山氏は「あらゆる産業で『ややこしさ』に日本の勝ち筋」があるという。知の探索:自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとするx知の深化:自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨きこんでいく
46:「ややこしい」うえに得意な事業領域=高付加価値が見込める事業領域に選択と集中高付加価値を享受できる領域は移ろい続けるため、全く同じゲームを続けられない→常に企業として、両利きの経営でいう「探索」→継続的なポートフォリオの入れ替え
「ややこしい」ことを上手にやるのは、両利きの経営でいう「深化力」。同じことを長年、改良しながらやり続ける日本企業は、「勝ち筋ができている事業では最大限、高付加価値、高収益を上げるためのオペレーショナルエクセレンス力を維持」できる。
49:「複雑性x両利きの経営」を実践できている企業は約2割?リクルート、ダイキン、コマツ、ファナック、キーエンス、村田製作所、日東電工など。高付加価値かつ本当に儲かる分野に先鋭的に集中し、そのなかで技を磨き続けている。本質的な企業変容(CX)を進めてきた日立でも15年、ソニーに至っては25年かかっている。
これらの企業は、誰もがうらやむ高収益事業で、競合他社は長年なんとか追いつこうと頑張ってきたが、何十年経っても、収益性は開いたまま。その競争力の源泉が「複雑性x両利きの経営」だという。

