2025年11月04日

日本の本質とは何か

西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか (文春e-book)
エマニュエル・トッド
文藝春秋
2024-11-08



フランスの歴史学者・人類学者であるエマニュエル・トッド氏の最新作。

2:ドイツと日本の家族構造の類似性こそが、歴史における二国の不思議な、しかし危険な親近性を理解する手助けになった。「相続者は一人のみ」という習慣を持つ直径家族構造がこの二国の共通点だ。日本とドイツの類似性とは、いずれの社会も秩序化され、階層化されている点、また、同等のテクノロジーの力と工業力を保持している点、そして自民族中心主義を共有している点にある。

この指摘は氏の以前の本にも出てくるが、興味深い指摘。両国の違う点も多々あるが、家族構造の類似性から親しみやすい点があるのも事実。

3:日本とヨーロッパは、ロシアから中国にまたがる「ユーラシアの中央の塊」に対する「対称的な立場」にいるところに根本的な共通点がある。兄弟間が不平等な日本の「直径家族構造」は、中国やロシアのように兄弟間が平等な「共同体家族構成」とは明確に区別される。また「直径家族構造」は権威主義的な側面を持つため、イギリス、アメリカ、フランスなどの平等主義で個人主義的な「核家族構造」とも一線を画している。
「中国やロシアで兄弟間が平等」というのは知らなかった。だから、中国の歴代王朝で、兄弟間の跡目争いが激化するのか?
日本は「敗北する西洋」の一部なのか?
西洋の危機の核心は、アメリカ、イギリス、フランスにある。これらの国においては、政治的危機がすでに如実に表れている。(中略)それは、宗教面、教育面、産業面、道徳面における西洋自身の崩壊プロセスの帰結なのだ。
日本ではアメリカの政治経済的影響が強いことから、関心もアメリカの集まりがちだが、トッド氏は英仏にも強い危機を感じている。
4:日本はドイツと同じく、NATOが崩壊することでアメリカの支配下から解放される
しかし日本はそれによって、韓国とともに、中国と独力で向き合わなければならなくなる。




shikoku88 at 19:35│Comments(0) | 政治

コメントする

名前
 
  絵文字