2025年12月15日
新自由主義からのゲームチェンジ
大学卒業後都銀で勤めていた時にバブル崩壊。日本の銀行に未来はないと退職して、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院に留学。投資関連コンサルティング業務を営む米G7グループを経て、2007年にオブザーバトリー・グループを共同設立したという著者による初の著書。
はじめに:ヘッジファンドなどプロ投資家に助言するコンサルタントを30年政策や政治の動きをウォッチし、政府当局者から話を聞き、データを読み解きながら、金融市場の見通しやリスクを分析する。そして、ヘッジファンドや金融機関、資産運用会社、政府系金融機関など、巨額のマネーを動かす国際的な顧客に、定期的にレポートを提供。
日本人が米金融界で創業するのは並大抵ではないと思う。それは、共同創業者がもともと老舗G7グループの創業者で、そこをEXITしたのち、一緒に創業したという経緯があるらしい。
新自由主義の終わりと日本の復活パラダイムシフトで、勝者と敗者の入れ替え戦が始まり、日本は勝ち組になる。
という結論は、武者さんやエミン・ユルマズさんが5年前から言っていることと同じ。経済の時代が終わり、政治の時代に。そして、覇権国家アメリカの脅威となってきた中国とのデカップリングが進む中で、日本は優位な地位にいる、というものだ。
新自由主義=より平等で民主的な世界を目指す価値観性別、人種、国籍など属性の異なる各個人が、市場を通じて、世界中から自由に参加するシステム。
ある世界観には必ず「裏書人」が要るという。その世界観に基づく仕組みが機能するようにルールを作り、違反者が居ないように目を光らせる存在だ。1990年代に新自由主義を主導し、変化をうまく乗り切ったのは「カジノのオーナー」であるアメリカ。
アメリカは日本を勝てないテーブルに座らせた。冷戦下の日本は「大きな政府」時代のゲームで勝ちすぎたため、アメリカの戦略的競争のターゲットになった。

