2025年10月31日

「閉塞」の根本原因

批評回帰宣言:安吾と漱石、そして江藤淳
先崎彰容
ミネルヴァ書房
2024-08-27


「近代システム」=虚無であるという。

7:身近な他者との関係から国際社会にいたるまで、僕たちの周囲が「閉塞」しているという実感。そして閉塞感を打破するための手段が暴力的になっている。

では、その「閉塞」の根本原因とは何か?
テリー・イーグルトン『悪とはなにか』
『マクベス』に登場する3人の魔女。主人公のマクベスはじめ、戯曲に登場する男性たちは、この世界を構成する秩序を象徴。一方の魔女たちは、世界秩序そのものを嘲笑する存在。定義や善悪を一笑にふし、「きれいはきたない、あるのは無い」と叫びながら、意味を自在に反転し、踊り狂う。
この魔女の「虚無」と「道化」こそ、人間の本質だという。

9:僕たちは表面的な秩序の下に、つねに「虚無」を隠し持っている。そして虚無的な人間の特徴は、他人を否定することでしか自分の存在意義をつくりだすことができない点。

そして、魔女はナチズムを生み出す(イーグルトン)
10:他者否定が徹底的になり、おぞましく政治化されたのが、ナチズムの大量虐殺
「死の衝動は、利害や価値や意味や合理性に対するあからさまな反逆」




shikoku88 at 20:56│Comments(0) | 政治

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