2025年10月30日
歴史は「複雑系」
ペストの流行→人口減少→労働力不足→農民の待遇改善→独立自営農民の誕生→農業革命(単位面積当たりの小麦収穫量が倍増)という流れを見ると、私有制の大事さが分かる。その後の社会主義国家で集団農場の生産性が上がらなかったのも道理。マルクスはどう考えていたのだろう?
245:1347シチリア島メッシーナ
14世紀半ばからおよそ1世紀に渡り、ヨーロッパでは平均11〜13年おきにペストが大流行。
14世紀初頭のヨーロッパの総人口約8000万人→1/3を喪失
247:政治的な恩恵
イギリスで大幅な人口減少により、各地の荘園は深刻な労働力不足に。農民たちは自らの待遇改善を訴える。
248:独立自営農民(ヨーマン)の誕生
農民の地位向上が続き、一部の農民が自らの土地を所有。
249:経済的な恩恵「マルサスの罠」からの解放
人手不足で賃金は上昇、利用可能な土地が増えたことで食料価格も下落。
252:イギリスの「農業革命」
ヨーマンは収穫を増やせば、それだけ儲けることができる→農業生産性向上
単位面積当たりの小麦収量は1300~1700年の間に倍増。
254:一人の農業従事者が3人のイギリス人を養えるようになる
1500イギリス都市人口7% 農業人口74%
1800イギリス都市人口29% 農業人口35%
おわりに:歴史は「複雑系」
女王の鼻の高さであるとか(クレオパトラ)、運転手の道路の知識であるとか、そういう初期値のわずかな違いによって、結果が大きく左右される。
