2025年10月04日
有酸素運動の最高峰
東大で運動生理学を専攻し、その後、鹿屋体育大学で長年研究をした山本正嘉（名誉）教授による新書。
なるほど、そう言われれば、日本のように「山で修行する」というのはヨーロッパで聞いたことがない。日本よりも寒冷な土地なので、日本よりも山は危険だ。はじめに：登山は、日本で最も愛好者の多いスポーツ1000万人近い。世界で最も登山が盛んな国の一つ。またその歴史も、世界で最も古い。近代登山は18世紀にヨーロッパで始まりましたが、日本ではそれよりもずっと昔から、信仰や行楽のための登山が行われ、老若男女を問わずやまに親しんできました。
普段ウォーキング程度しかしないが、たまに登山するとこれは実感する。舗装された平地を歩くのとわけが違い、不整地でバランスを取るなど、普段使わない筋肉と神経を使っている感覚がある。実際、山は上りと下りで使う筋肉が違うなど、「有酸素運動の最高峰」だという。23：平日は忙しくて運動ができない人にうってつけ週末に1日だけ時間をつくり、5時間程度の登山をすることで、毎日1時間のウォーキングをするのと同じだけの体脂肪を減らせる。
他のスポーツと違い、登山で気を付けなければならないのは、登って降りて、最後まで自力が原則であること。疲れたり、体調が悪いからと、簡単に「そこで止める」というわけにいかないのが登山。32：登山が健康や体力の改善に及ぼす効果�〆籠擦両紊�・心肺能力の改善・遅筋繊維の強化・脂質代謝の改善��気候・地形がもたらす効果・さまざまな環境刺激による健康増進・不整地面での歩行による脳神経系の改善��坂道の下り・筋と骨の強化・速筋繊維の強化・糖質代謝の改善
45：乳酸閾値（超えると疲労）最高心拍数ｘ75%
乳酸閾値を超えると疲労が蓄積していくので、それを超えないように行動することが望ましい。私の場合だと、最高心拍数が179なので、ｘ0.75=「134」ということになる。心拍数134を超えないように歩けば、疲労は蓄積せず、このペースで行動できる。
64：トレッキングポール登山者の経験・技量・体力、そしてさまざまに変化する登山道の様相との関係で、一律な正解はない。適用の幅が広いのは、ストラップに手を通さず、1本で使用。こうすると、身体を斜めあるいは横にして下る場合に、左右への持ち替えが容易。いざというときには手放せる。（岩場では面倒くさがらずに収納）
