2025年10月06日
「普及」の担い手がアントレプレナー
「全史」と言うだけあって、400p近い大著。著者は、京都大学イノベーション・マネジメント・サイエンス特定教授(特任はよくあるが「特定」とは
)で、マッキンゼーの元コンサルタントらしい。
)で、マッキンゼーの元コンサルタントらしい。「イノベーションは決してきれいで高級なものではない」と言いつつ、もともと「怪しい」「泥臭い」というイメージであった起業やベンチャーを大学で教え始めて、なんだか「理路整然としていて」「かっこいい」というイメージに変えてしまったのもご本人であったりする。はじめに:技術の進歩はすごくても、なぜか、その恩恵は感じられなくなってきている・イノベーションは、エミュレーション(模倣)とディフュージョン(普及)のサイクルで起こる
31:イノベーション=新しさx経済的価値
イノベーション=エミュレーション(模倣)xディフュージョン(普及)
アメリカのイノベーションは、もともとヨーロッパ発の発明や発見を模倣し、それを大量生産で普及させたもの(「アメリカン・システム」)。
現代でも、アリババやテンセントなどの中国巨大企業は、アメリカ発のイノベーションを模倣し、自国市場で普及させて巨大化。
34:「普及」の担い手がアントレプレナー
イノベーションとは科学的な発見をすることでも、発明することでも、アイデアを発想することでも、会社を興すことでもない。新しいものを世の中に普及させ、コストを下げて実用化し、需要を呼び覚まし、大きな利潤を創出し、多くの人の生活を支え、社会の価値観を変え、大きな投資機会を創出すること。
91:元祖VCのJ.P.モルガン
エジソンは直流電源に拘っていたが、モルガンは、交流電源でなくては競争に勝てないと見抜き、エジソンの会社をトムソン・ヒューストン・エレクトリックと合併させ、GEが誕生(1892)。
