2025年09月10日
ルソー『社会契約論』
土井隆義(筑波大学教授)の『友だち地獄』には、「空気を読む」世代のサバイバルが描かれている。
「同質的な集団だからこそ、微妙な違いがクローズアップされる」ので、いじめが発生するという構造だ。129:教室内は特殊な空間同い年の人たちが40人近くも集まって、ずっと一緒にいる。だからこそどうしても、そこにいじめみたいな状況が出てきてしまう。客観的に見ればかなり同質的な集団の中で、むしろ極めて微妙な違いがクローズアップされる。
スタンフォード大学のグラノヴェター教授が発見したのは、「弱いつながり」の大切さ。例えば、転職の相談をするにしても、同質な集団では個々人が持っているネットワークも似通っているので、新たな情報は出てきにくい。時々しか会わない親戚とか知人の方が、「そういえば」「それなら」という話が出てきやすい。132:マーク・グラノヴェター「弱いつながり」が大切転職成功の秘訣を分析→薄い関係の知り合いからの情報が重要
ジャン=ジャック・ルソーは、「女性関係が賑やかで、たくさん子どもをつくって、片っ端から孤児院に送り込んだ。ただの一人も育て上げることがなかった。彼自身が永遠の子どもみたいな人」だったらしいが、それはそうとして『社会契約論』。
142:ルソー『社会契約論』・人間はなぜ他の人間といっしょに社会を作らなければならないのか・国家は、なぜ必要なのか・各人がすべての人と結びつきながら、自分自身にしか服従せず、以前と同じように自由であることは可能か
「社会契約」とは、「全員が自由で平等、そしてその一人ひとりがしっかり判断をしないとダメ。その上で、一つの政治的な社会をつくって、そのメンバーになる」ことが必要だと考えた。
152:イマヌエル・カント「啓蒙とは何か」1784「啓蒙というのは自分の頭の中にある理性のスイッチを入れること」肝心なのは勇気。みんな自分の理性を使うのを怖がっている。自分でものを考えるのを恐れている。自分の理性を使うことから逃げてはダメ。
162:政党モデル
世の中にはさまざまな意見や利害を持つ人がいて、その存在を正面から認めることから政治を考えようとするのが政党政治。
166:パラグ・カンナ『「接続性」の地政学』
インド出身の国際関係・戦略論の専門家。
人と人、物と物とが世界各地で新たに結びついてきているか、その現実によって世界の地政学は大きく変わる。

