2025年06月14日
自然科学的人間観
人間は、脳が発達して、抽象的世界を認識できるようになった一方、それで自ら混乱してしまう。
120:自然科学的人間観
「頭で考えた理性によって、感情的なふるまいを抑えて、世の中をうまく収めていこう」という人間に対する見方。
126:脳科学的アプローチ
1.解剖学的な構造と物質のレベル
2.生理学的な機能と作用のレベル
3.心理学的な解釈と説明のレベル
134:知と情
知は主に霊長類でとくに発達した進化的に新しい大脳新皮質が、情は主に大脳辺縁系と呼ばれる系統発生的に古い領域が担う。
146:人間社会
実態のある物理法則から乖離した、人間の精神世界の中にのみ抽象的に存在する「象徴的世界」。リアルタイムな空間的広がり(いま・ここ)のみならず、過去から現在を経て未来に向かっても長く続く時間的ひろがりももっている。そしてそれは、いま・ここに現実には存在しないものによって構成されていて、人間精神の中にのみ存在する抽象的な世界。