2025年06月04日
中東情勢とエネルギー問題
米国による石油禁輸で「これではじり貧」と戦争に踏み切ったかつての日本。最近の世論を聞いていると、エネルギーも食料も輸入に頼っているのを忘れているのではないかと思うことがある。
66:資源・エネルギー問題は中東情勢と直結
エネルギー自給率10%程度の日本は、原油の94%を中東から輸入。
サウジアラビア、UAE、クウェート、カタール。
73:ハマスを支援する世界有数の産油国イラン
2023年を通じてイスラエルとパレスチナの緊張は高まっていた。イスラエルによるパレスチナへの攻撃、それに対するハマスの報復。ヨルダン川西岸に違法に入植したイスラエル人がパレスチナ人の土地を暴力によって収奪したことに起因。
74:日本もかつては全輸入の10%程度をイランから輸入
イランのアザデガン油田の開発権を2004年に取得。対イラン経済制裁発動で撤退。
76:イスラエルは長期にわたりガザでの行政機能を担ってきたUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)を邪魔者扱い
事あるごとにUNRWAの権威を失墜させるような試み。
103:アメリカ単独制裁の武器ドル
イランの個人や団体が何らかの対外的経済活動を行う際、多くの国際取引はドルで行われる。それが非米国企業との取引であっても、ドルを使う限り、アメリカの銀行を経由して取引が行われるため、アメリカの管轄権を経由する。アメリカ当局はこうしたアメリカ国内を通過する資金の流れを監視し、国内法を用いてイランと非米国企業、特にイランとの取引を仲介した銀行の取引を止めることもできる。
105:EUの単独制裁(保険禁止制裁)
原油タンカーなどは、会場での事故のリスクと賠償金の大きさを考えると保険無しで航行することは原則考えられない。イラン制裁では、イランの外貨収入を激減させる大きな効果。
ロシア保険制裁では、効果は限定的。ロシアは国内の脆弱な保険会社による保険を付けるだけで、それを原油の輸入先である中国やインドが引き受けた。
108:「核なき世界」でノーベル賞を受賞したオバマ大統領
核軍縮問題では成果が得られず、言葉だけのノーベル賞。
右イラン核交渉を政権の最優先課題に
�.ぅ薀鵑�5%を超えるウラン濃縮は行わない
��JAEAの査察を受け入れる
��新規遠心分離機の設置を行わない
代わりに、イランは70億ドル相当の原油輸出が可能になり、民間航空機の部品に関する制裁を解除。
117:イラン核合意と安保決議2231は金字塔
国連制裁が直接効果を生み出したという点でイラン制裁は歴史的。
�々駭△罰胴饑�裁の連動
�∪�治体制の性格
�B膵餞峩�調
イスラエルやサウジアラビアなどの同盟国の反対を押しのけて、オバマ政権が「核なき世界」実現を優先。
119:2018トランプ政権が核合意離脱
オバマ政権の功績をなきものにしたい。
124:追加制裁で食料や医薬品も取引困難に
アメリカによる制裁は二次制裁を含んでおり、米国企業や個人だけでなく、非米国企業などがイランとの取引を行った場合も制裁対象。特に核合意後の制裁解除によってイランに大挙して進出した欧州企業は軒並み撤退。中国は無視して、イランからの石油調達を増加。

