2025年07月10日

技術と思想の〈あいだ〉




続いて、「技術と思想の〈あいだ〉」(坂村健)。コンピュータの基盤アーキテクチャ「TRON」を1984年に提唱した研究者(東大名誉教授)。携帯電話も普及してない時代にIoTの概念を取り入れた先進的なアーキテクチャであった。

TRONはすべて無償で公開されたので、今でも宇宙ロケットや自動車のエンジン制御、身近なところではGoProにも使われている。組み込み制御OSで世界シェア60%。結果的に世界標準を取れった程優れたアーキテクチャであったが、当時は(も?)日米貿易摩擦の時代。

日本脅威論と相まって「コンピュータでも日本が席巻するのでは」と誤解され、無償公開されていたのに、なんと日米貿易摩擦の一つとしてやり玉にも上がった。どうやらアメリカ側でそう主張した企業があり、それでUSTRが動いたらしい。

その誤解は数ヶ月で解けたのだが、酷かったのは日本のマスコミだったという。ろくに調べもしないまま、「TRONのせいで貿易摩擦に」と報道。日本での「風評被害」は長く続いたという。

173:「ベストエフォート」の思想で柔軟なシステムを体現したインターネット
IPプロトコルの良い点は、おおらかなところ。クライアント側がデータを送って上手くいかなかったとしても、サーバが受け取るまで何度でもリクエストを送信することで通信を確立。
ベストエフォートという概念が、日本ではなかなか理解されなかった。いや、理解はしていても、納得できなかった。

181:引き算の思想
マイナンバーカードでも、プライバシーを理由に、使用制限をどんどん付けていった結果、誰もが活用できるインフラとして機能しなくなってしまった。(中略)自治体毎にちがう方式でIDを付けていたのでは、汎用性を持たせることができない。

海外では古くからDUNSナンバーで企業の識別コードを統一
企業や政府がDB上で企業を識別する手段。これが国内ではいまだに浸透しない。

182:日本「大陸法」=ポジティブリスト
英米法=ネガティブリスト




shikoku88 at 18:52コメント(0) | 提言 

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