2025年03月01日
日本推理作家協会賞1998
先日来読んでいる桐野夏生。90年代たくさん来ていた日系ブラジル人の出稼ぎ。その後の円高で工場は海外に移転し、国内製造業が衰退。彼らの多くは帰国した。一方、親に連れられて来日、日本で育った子供たちの中には日本に定着した人も居る。
46:ヨシエ
働き者の女房は便利な存在だが、怠け者の夫にとっては目の上のたんこぶにもなる。(中略)ヨシエが姑によく仕え、家計を助けて内職をしたり、家のことを一生懸命やればやるほど、夫はヨシエを鬱陶しがったものだ。
働き者の女房は便利な存在だが、怠け者の夫にとっては目の上のたんこぶにもなる。(中略)ヨシエが姑によく仕え、家計を助けて内職をしたり、家のことを一生懸命やればやるほど、夫はヨシエを鬱陶しがったものだ。
118:雅子
「あんたと同じ。亭主がいて子供がいて仕事があって、でも孤独で」
205:邦子は、自堕落で無責任なところがクラゲの軟骨のように透けている
ちょっと目を離せば文房具を持って帰り、私用電話をかけまくり、無断欠勤しても平気な奴らだ。使い込みなどばれなきゃ構わないと思っている。自分が経営者なら絶対に雇わないタイプだ。
220:カズオは25歳で、2年間という期限付きのデカセギ
父の祖国はその血を引くカズオをパトリシオとは認めてくれなかった。カズオは空港で、街で、自分をガイジンとして見る目に遭うたびに叫びたかった。「俺は半分日本人だ。日本の国籍を持っている」と。
