2025年01月24日
知られざる日本の技術
「日本は資源が少なく、災害が多い国です。一見ネガティブな条件だけど、だからこそ技術を生み出そうとするエネルギーがあり、熱い心を持つ研究者が現れるのだと思います」
という著者は、日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信のCIO(最高投資責任者)。1999年から運用を開始していて、私は創業者の澤上社長の話を2000年に聞いたのがきっかけで、10年余り積み立てていた。その後資産規模が大きくなると共にパフォーマンスが悪くなり売却。口座は残っているので、今も勉強会や会社見学などのイベント案内が届く。
その案内で2022年からCIOがこの黒島さんに交代したことは知っていた。それまでCIOだった草刈さんは、マネックス・アクティビスト・ファンドを運用するカタリスト投資顧問の共同社長になった。
それはともかく、この黒島さんがもともと研究者(農学博士)で、産総研でイノベーションコーディネータ(TLO)をしていたこともあり、技術に詳しい。その黒島さんが主宰する、産総研の地質標本館を見学するツアーがあり参加した。地質標本館は10年ほど前にも訪問したが、それ以来。何しろ、森田所長他研究員の方々が案内してくれるのは価値が高い。
各種の珍しい鉱物標本に加えて、本書でも紹介されている「地質図Navi」が開発者から説明された。誰もがスマホやタブレットを使って自分が住む地域のリスクを確認できるサイトなのだが、本当に詳しくて、地質・土壌成分・地下水・活断層・資源などが3Dで一目瞭然。
しかし、これだけの情報に誰でもアクセスできて国防上大丈夫なのか
心配になった。まえがき:キングサーモンを産むニジマス
ニジマスのお腹を借りて卵と精子の生産と品種改良。サーモンは生涯に一度しか卵や精子を作れない。ニジマスは卵や精子を毎年作り続け、4歳までに産める卵の数はサーモンの5倍の5000個で、精子は2倍の1兆個!
29:理化学研究所SPring-8
周長1.4km大型放射光施設。電子ビームを撃ち込み、光と同じくらいの速度まで加速させる。その状態で磁石を使って、進行方向を曲げた場合、ものすごいエネルギーを持った電磁波が出る。波長1000万分の1mm以下の世界最高性能の「放射光」。ナノレベルの物質を見ることができる。
人工光合成触媒、半導体などのナノレベルでの分析が、従来は3年間かかっていたものが5日間に短縮?
35:蓄熱材「ハスクレイ」
水分子を利用し、ハスクレイの中に水分子がなくなると熱を貯め、水分子が入ると熱を出す。
77:最大のリスク
次世代の人たち、若者や子どもたちが夢を持てない事。
夢があることが長期投資の大前提。
92:ウナギの稚魚のエサに大豆イソフラボンを与えると成魚がメスになる(愛知県水産試験場)
メスはオスの2倍のサイズで脂も乗る。
これまで養殖で育てたウナギは9割以上がオス。オスは成魚になると身や皮が固くなるので早めに250gサイズで出荷⇔メス500g
メダカを高水温、高密度のストレスの高い状態で飼育するとメスがオスに変化する(熊本大学)ことに関係?
