2025年01月27日
グローバル化の主役交代
はじめに:2006エマ・マースク号@オーデンセン造船所
全長はサッカー場4つ分、キールから甲板までの深さは35m。世界最大のプロペラ。
20世紀最後の数十年間に、コンテナのおかげでモノをどこで製造し、どこで栽培し、どうやって顧客に届けるかを決めるのに輸送コストはほぼ無視できるようになった。(中略)中国が世界最大の工業国へと驚くべき変身を遂げたのも、高い輸送コストに守られてきた各国の国内市場が国境なきグローバル市場へと吞み込まれ、デトロイトからドルトムントに至る歴史ある工業地帯が衰退していったのも、コンテナのおかげ。
工業品の貿易量は1950年から1986年にかけて約15倍の成長を遂げた。原油高の中、スーパータンカー、具体的にはULCC(30万トン以上の超大型原油タンカー)の登場で、石油市場は完全にグローバル化された。ULCCはペルシャ湾からヨーロッパ、日本、北米の製油所まで、1回の航海で数百万バレルの原油を運ぶことができる。こうして産油国に流れ込んだオイルマネーは、ロンドン、NY、東京の金融機関に蓄積され、これらの国から発展途上国政府への大型融資や、多国籍企業の世界展開への融資に使われていった。
グローバル化は終わっていない。これまで何度もあったように、グローバル化は新たな段階に入ろうとしている。
