2024年09月15日

「超民主主義」の暴走



オルテガは100年ほど前のスペインの哲学者。当時は、第一次世界大戦を経て各国で王政が崩壊、現在と同じ民主主義国家が増えていた頃。オルテガは「大衆が社会的中枢に躍り出た時代」にあって、民主制が暴走するという「超民主主義」の状況を危惧していた。
はじめに:オルテガと現代の共通点
20世紀を生きたスペインの哲学者〜リベラルと民主主義
現在の感覚では、リベラル≒民主主義だが、オルテガは「リベラル=自分と異なる他者と共存しようとする冷静さ、寛容さ」であるとし、「大衆が支配する時代においては、そうした姿勢が失われつつある」ことを懸念していた。
民主主義=いま生きている人間の多数決
立憲主義=いまを生きる人間が決めたことでも、してはならないことがある(死者からの制約)
憲法には先祖が経験から盛り込んだ「死者の知恵」が詰まっている。だから、立憲主義の下「死者とともに民主主義を行っていく」ことが文明の英知だとした。一方、(100年前の)近代はその英知を投げ捨ててしまっていて、「暴走」しつつあるとみていた。

実際のところ、オルテガ『大衆の反逆』が出版されたのが1930年で、これは、1922年にイタリアでファシスト党が政権を取ったのと、1933年にドイツでナチスが政権を取る間に挟まれている。スペイン内戦が始まったのは1936年だ。




shikoku88 at 18:31コメント(0) |  | 政治 

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