2024年06月19日
WHO'S YOUR CITY?
未だ収束する様子のないガザの惨状や、ウクライナでの戦争を考えれば、「どこに生まれたか」「どこに住むか」が無視できないどころか、今でも非常に重要であるのは言うまでもない。2000年代にNYTimesのコラムニストThomas Freedmanが『フラット化する世界』で、「経済競争の舞台は平均化し、住む場所は関係なくなった」と主張したが、その当時でさえ、それは先進国内だけでの話だった。
著者は、「クリエイティブ・クラス」という新たな経済の支配階級の動向から、グローバル経済における地域間競争の変質を読み取り、世界中から注目を浴びた都市経済学者。クリエイティブ・クラスが主導する経済において、先端的な経済発展はメガ地域に集中し、「世界はフラット」どころか「スパイキー」であるという。
日本は明治維新以来、中央集権国家が続き、産業革命が進む中で都市化が進んだ。その反動で、高度経済成長期以降、税収が増えると、地方交付税交付金でせっせと都市で上がる税収を地方に還元して、地域格差をなくそうとした。その結果、日本は個人間でも、地域間でも経済格差が世界でも最も低い国の一つになっている。
この常に「平準化」を求める政治志向は、社会の安定をもたらす一方、イノベーションの大半をもたらす世界の「クリエイティブ・クラス」から避けられている。今でも東京への一極集中を避けようという政策圧力は強く、結果、日本全体が富裕層の「クリエイティブ・クラス」が遊びに来るだけの観光地になっていく可能性がある。
日本は明治維新以来、中央集権国家が続き、産業革命が進む中で都市化が進んだ。その反動で、高度経済成長期以降、税収が増えると、地方交付税交付金でせっせと都市で上がる税収を地方に還元して、地域格差をなくそうとした。その結果、日本は個人間でも、地域間でも経済格差が世界でも最も低い国の一つになっている。
この常に「平準化」を求める政治志向は、社会の安定をもたらす一方、イノベーションの大半をもたらす世界の「クリエイティブ・クラス」から避けられている。今でも東京への一極集中を避けようという政策圧力は強く、結果、日本全体が富裕層の「クリエイティブ・クラス」が遊びに来るだけの観光地になっていく可能性がある。
日本語への序文:「世界はフラットではない」
現実の世界は鋭い凹凸があって「スパイキー」。
大前研一は、グローバリゼーションから見た時の経済的な主要単位は、従来の「国民国家」から彼が定義するところの「地域国家」に移ったと記している。
グローバル経済は概ね20~30のメガ地域が担っている。これらメガ地域の人口は全世界の1/5にも満たないが、経済活動の2/3とイノベーションの8割を産出。
人生の3つの選択「何を」「だれと」「どこに」
・職業やキャリアの選択
・伴侶を見つけること
・住む場所→職業的成功や仕事上の人脈から、幸福感や快適な暮らしに至るまで全てを決定

