2024年06月12日
氏族長のリムジン「タラーデ」
聖書に出てくる「エデンの園」ではないかと言われているイラク南部の湿地帯アフワール。
222:見渡すかぎり、青い水が広がっていた。豊かに生い茂った緑のカサブ(葦)、蒲、カヤツリグサなどの水生の植物の合間を水牛の群れが浮き沈みし、草を積んだ小舟が忙しげに行き交う。
そこを行き来するなかで、氏族長のリムジンみたいな豪華ボートを「タラーデ」という。今では、モーターボートに置き換えられて、ほとんど見ることがないという。
著者は、タラーデを造れる船大工を探し出し、造ってもらうことにする。製法は4000年前から変わらないが、使われる木材はしっかりと国際化しているのが面白い。そこに需要があれば、治安が悪かろうが、内戦状態であろうが、世界中から品物は流通するのだ。227:氏族長のリムジン「タラーデ」4000年前から使われているアフワールの舟1970年代まではシェイフ(氏族長)が乗っていた「リムジン」みたいな豪華ボート。ウルの遺跡から発見された舟の模型がこのタラーデに瓜二つ。
244:タラーデの木材6mの縦板「チャム」シベリア産の針葉樹舳先と船尾と船底「ジャーウィ」マレーシア産のラワン材肋骨「シドレ」イラク国内産で、3つの中で最も固い木
