2023年12月03日

16年経ってもインドはインド!

先月16年ぶりに行ったインド。その前は5年間の間に5回と、ほぼ毎年行っていた。ロンドンでの大学理事会出席の時に、行き帰りともインド経由にしたこともある。当初は仕事で、後には友達が出来たので、その結婚式に出席したり。

今回の最大の関心事は、インドは16年間でどれだけ変わったか?私が通っていたのは1人当たりGDPが$1000を超えようとしていたころ。インドは91年にそれまでの社会主義的経済運営が行き詰まり、事実上財政破綻。その反省で、経済開放に舵を切る。その後、アウトソーシング業務を主に米国から受注して発展軌道に。そうして、コンピューターの2000年問題を機にIT産業が爆発的に伸びる。

それから16年経ち、1人当たりGDPも倍増している。道路は凸凹で渋滞だらけ、交通ルールは無いに等しく、どこに行っても階級差を感じるインドは、「中進国」となってどう変わったか?

結論としては「何も変わってなかった」。いや、空港は建て替えられて綺麗に、機能的になった。私が昔行っていたころ建設中だったベンガルールやチェンナイ空港もピカピカ。しかし、一歩外に出れば、インドらしい喧騒の世界。道路も徐々に整備されているが、人口も車もその分増えている。

人とバイクとリキシャと車が渾然一体となって、道路を隙あれば我先にと進み、交差点に殺到する。ベンガルールでもハイデラバードでも、都心では歩くのとスピードが変わらず、ハイデラバードでは荷物を車で行く現地スタッフに任せ、自分は一人歩いて展示会場に通った。

不思議なのは自転車をほとんど見ないことで、たまに見るのは、通学の中学生か半裸で乗っている運搬車。訪問した会社の役員に、「自転車が一番いいのでは?運動不足解消になるし、環境にもいい」と話したら、「私が自転車で通勤しだしたら、会社は大丈夫かと従業員が心配する」と真顔で言われた。

これには、カネの問題以外に、社会的ステータスが絡んでいそう。まともな社会人は歩かず、自転車にも乗らない。普通の人はバイクに、中産階級は自家用車に、富裕層は高級車に乗る。

悪名高いカースト制度はもちろん法律で禁止されているが、1000年にわたる伝統を10年や20年で払しょくするのは難しい。2000年以降のIT産業勃興で社会的流動性は高まり、宗教的忌諱は薄れているのだろうが、身分制度はそのままクラス意識として社会に現として残っているように思えた。

インドでのビジネスがやりにくいというのはなにも日本人だけでなく、今回、経由地で寄ったKLのオランダ人の友達も、「今まで仕事した中でインドがダントツに難しかった」と言っていた。彼は建設コンサルタントとして世界各国で仕事をしている。

DNA1


shikoku88 at 18:38コメント(0)仕事 | 旅行 

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