2023年10月30日

火のエネルギー




旅のはじめに:世の中の大抵のことは、エネルギーの切り口で考えてみれば分かりやすく整理でき、腑に落ちるようになる
化石燃料資源の枯渇の問題に始まり、原子力の利用を巡る問題、そして最近では気候変動の問題。
で始まる、壮大なエネルギーをめぐる文明の物語。以前読んだ『水力発電が日本を救う』でも、「エネルギー量が人口を決める」という説明があったが、本書を読むと、正に「エネルギーが文明を決定づける」と思えてくる。

22:バク―
19世紀半ば、帝政ロシアが石油掘削開始。世界の原油の半分が、バクーで生産される。
ロスチャイルド家や、アルフレッド・ノーベルの実兄ロバート・ノーベルとリュドビック・ノーベル兄弟などが、ブームに乗って財を成す。

29:私たち生物は、等しくみな「燃料」
地球上で火を生じる燃料となっているものを見渡せば、薪や木炭は言うに及ばず、石炭や石油、天然ガスといった化石燃料にしても、それらはみな生物由来の有機化合物。

32:地球上の炭素総量は一定
私たち生きとし生けるものはみな、有限の炭素資源を分かち合って暮らす兄弟。

34:世界最古の火の利用
南アフリカのスワルトクランス洞窟
動物の骨から、火で焼かれた痕跡。100万年〜150万年前。
被食者の一つとして肉食獣に食べられることもあった人類の祖先が、捕食者へとその立場を変える。
火を焚くことによる明かりと熱を嫌って肉食獣は洞窟に近づかなくなる。
人類史上初めてのエネルギー革命。

38:料理とは、消化器官への負担を軽減し、吸収できるエネルギー量を最大化する偉大な「発明」
・食べ物は柔らかくなり、咀嚼時間が大幅に減る。
・熱はでんぷんや蛋白質を変質させ、食べ物の持つ栄養価を飛躍的に高める。
加熱によってカロリー密度が高い食事を取れるようになったことで、食べる量は減り、消化器官は小さくて済むようになる。
・加熱することで食べ物に付着した雑菌を殺せる




shikoku88 at 21:47コメント(0) |  | 提言 

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