2023年08月13日

餃子のまち宇都宮




宇都宮と言えば「餃子のまち」。だが、その歴史はそんなに古いことではなく、「餃子がまちづくりのために注目されたのは、1990年以降のこと」だという。
167:餃子のまち宇都宮
登録商標「宇都宮餃子」を扱う店舗は2022年時点で宇都宮市内に73店、市外に9店。
もちろん、90年以降に突然登場したわけではなく、そのルーツは満州にあると言われている。

170:第14師団
宇都宮には旧日本陸軍の第14師団の司令部が1907年におかれ、第14師団は1920年代から第二次世界大戦終結まで満州国に3回駐留。駐留後、兵士が宇都宮へ帰還する際に、(中略)餃子の味と製法を持ち帰ってきたとする説がよく知られている。(中略)引揚者の寮が宇都宮にあり、そこで100人規模の餃子パーティなるものが行われたりもしていた。
しかし、満州に駐在した部隊なら、他にもある。宇都宮に餃子が定着したのは、後に有名になる餃子専門店「みんみん」の開業が影響している。

171:みんみん
1952年ごろに宇都宮市江野町に「ハウザー」という健康食品店として開業し、1955年ごろに宇都宮市清住町に店舗を移転してから餃子が商品となった。みんみんの創業者である鹿妻三子氏は、戦時中に鉄道省職員であった夫ら家族6人と共に北京で暮らした。その際に子守や家事をする女中から中国の家庭料理として餃子を教わったとされている。
さらに、それだけなら、地元民だけが知る郷土食。餃子が「観光食」になったのは、宇都宮市が総務庁家計調査「餃子の一世帯当たり年間購入額が全国一位」であるのを研修で発見して、これを名物にしようと決めたから。
173:宇都宮市役所「政策形成研修」1990
1987年家計調査から餃子購入額が加わり、調査開始以来毎年1位。

1993年には、市の働きかけで「宇都宮餃子会」が発足する。
174:「5人のサムライ」
初代会長みんみん伊藤氏、加盟38店。
そして、それが一時のブームで終わらず今に続いたのは、2001年に「宇都宮餃子会」が任意団体から協同組合化され、翌年に「宇都宮餃子」を商標登録。その際に、使用基準、加入基準を制定したことが大きい。
177:「宇都宮餃子」商標登録
商標使用基準規則
・「本家」「本舗」「元祖」のような表現を餃子に付さない
加入基準
・宇都宮との濃厚な関係があることや、事業の実質的な本拠が宇都宮であること
定着したのは、組織化したからなのだ。しかし、安閑とはしておられず、現在では浜松市や宮崎市も「日本一のぎょうざのまち」として名乗りを上げている。
180:宮崎市
「ぎょうざ三強(宇都宮・浜松・宮崎)」という枠組みまで提案。




shikoku88 at 17:56│Comments(0) | 食べ物

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