2023年06月03日

スクイーズ

反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
ナシーム・ニコラス・タレブ
ダイヤモンド社
2017-06-23


「自分に理解できないからと言って、不合理とはかぎらない」(ニーチェ)

35:フラジリスタ=自分の理解できないものはナンセンスだと信じ込む連中。

株式投資で「スクイーズ」といえば、空売りで踏みあげられて、やむを得ない買戻しにより、さらに相場が上がる状況。売り手にとっては、選択肢がなく、悪夢だ。それと同じことが、実物経済でもバブル崩壊の度に起こっている。
73:「スクイーズ」に陥る仕組み
どんな代償を払ってでも、あることを今すぐにする以外に選択肢がない状況。
BSでは「規模の経済性」について教わるが、ストレスがかかると規模はかえってあだになる。苦しい時期には規模がデカいのは得策じゃない。
中小企業なら身軽で、変わり身は早いが、大企業はそうはいかない。
74:大企業はいったんスクイーズに陥ると、(規模と比べて)はるかに大きな代償を払う
規模によるメリットは目に見えるが、リスクは目に見えない。
そして、大企業の破綻は、社会的な影響が大きな故に、「大きすぎて潰せない」という状況になりがちだ。結果、政府が税金を投入して救済せざるを得なくなる。著者は、政府の「借入の禁止、均衡財政の徹底」を推奨している。

84:現代のプロジェクトの98%が予算超過を抱えているのとまったく同じ理由で、政府もプロジェクトのコストを慢性的に過小評価している。そうして、当初の発表よりも出費がかさむはめになる。

現実には、世界金融危機で先進国債務はかつてない高水準となり、ようやくQE解除となりかけたところにコロナ禍が起こり、一段と債務水準は高まっている。「山高ければ谷深し」は日本が30年前に経験したことで、風船がこれだけ膨らむと、それが弾けたときの影響は計り知れない。

Covid-19


shikoku88 at 18:23コメント(0) |  | 政治 

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