2023年06月04日

私は独学者

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
ナシーム・ニコラス・タレブ
ダイヤモンド社
2017-06-23



13歳から読書時間の記録を取り始めたという著者。どういう理由なのか詳しくは書かれてないのだが、週に30~60時間を読書に充てていたという。週に一日くらい出かけたり、イベントがあったりして週6日で考えると、1日5~10時間になるから、学校に行っている時間と睡眠時間を除くと、ほとんど読書していたことになる。

これをいつまで続けたかもはっきりとは書かれてないが、その博覧強記ぶりから、読書時間の記録を続けているかどうかはともかく、その習慣は続いているということなのだろう。自分で自らを「独学者」だと言っている。

確率に興味を持ったのは、ウォートンでMBAを勉強している時で、統計学の授業で疑問を持ったからだという。
403:教授がうまく説明できず、軽くあしらわれていた統計学@Wharton
私はどこかに詐欺が潜んでいることに気づいた。
6Σの事象(非常にまれな出来事)というのは大いなる計算ミス。
そこからは、大いに「独学者」の才を発揮する。その集中力がスゴイ。それから数年間、確立のことだけを読み、考えた。

確率の限界は火を見るより明らかだった。私は本屋に行って、題名に「確率」と名の付く本を一つ残らず注文した。それから数年間、私はほかに何も読まなかった。教材も、新聞も、文学も、何もだ。(中略)私は似たような本を注文し続けた。微小な確率の問題について、どんどん知りたくなっていった。まったく苦にならなかった。それは最高の投資だった。リスクは私の一番よく知る話題になった。

サブプライムローンの危険性に気づき、空売りで世界金融危機で世界一大儲けした人物になったのはその5年後のことだ。

その5年後、私は一生食っていけるだけの富を手に入れ、今では微小な確率の事象のさまざまな側面を研究する生活を送っている。もし型どおりの方法で確立を学んでいたら、今頃不確実性はカジノか何かのなかのお話だと思い込んでいたはずだ。まともな応用数学というのは、言語の習得と同じように、先に問題を見つけて、それを解決する数学を探し出すことであって、定理や人工的な例を使って架空の世界でお勉強をし、その例に合わせて現実を作り変えることではないのだ。

404:ある職業で成功するために知っておくべき極意みたいなものは、必ず教科書以外にある
それも中心からなるべく離れたところに。


shikoku88 at 21:27│Comments(0) | 教育

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