2023年04月05日
GEの自社株買い
上場企業が自社株買いをするのは、株価が本来価値よりも大幅に安いと考えられるとき。通常は、自社事業に投資して拡大再生産するわけだが、自社事業に成長余地が無い場合など、必要以上に現金を貯めこむと資本効率が落ちてしまう。
そこで、余剰資金を使って自社株買いをおこなう。ROIC<資本コストであれば、自社株買いをした方がいい。自社株買いには、自社の株価が安すぎるというアナウンスメント効果もある。
イメルトの時代、GEは低迷する株価で自社株買いを大々的に行った。しかし、その後の業績悪化で、市場から買い取った自社株は大きな含み損を抱えることになる。
352:シーメンスCEOジョー・ケーザー
イメルトと違って、ケーザーはコングロマリット・モデルを評価しておらず、GEとは逆の方向にシーメンスを牽引し、そうは言わなかったが会社を分割していった。
355:イメルトが設定したゴールに届かない数字を提示した部下は、「そんなに弱気だったのか?」と問い詰められた
厳しい真実や悪いニュースを口にする者はいなくなった。
358:帳簿上の利益への依存
2016GEパワーは、すべてのサービス契約をくまなくチェックして、今後発電事業者から支払われるはずの金額を調べ上げた。そのうえで彼らが使った戦略は、機械のアップグレードを割引価格で提供することと引き換えに、契約期間を延長するというものだった。長いものでは、2050年までという契約もあった。これほど長期の契約になると、前提条件を少し調整するだけで大きな利益(帳簿上の)が得られる。
386:イメルトは2機のコーポレートジェットで世界中を飛び回った。CEO在任中のほとんどの期間、イメルトがどこか外国に飛ぶときは、彼を乗せた機体のあとを、誰も乗っていないボンバルディアやガルフストリームが追いかけた。(中略)国家元首でもそこまでしないのは、実用的な意味がないからだ。わざわざ帯同しなくても、異常が起こればそこで別の機体を調達すれば済む話だ。
400:自社株買いのために、何十億ドルもの現金
イメルトの在任中、GEは1000億ドル以上を使って自社株を購入。大半が大きな含み損。
