2023年01月27日
敗れざる者たち
『敗れざる者たち』といえば、沢木耕太郎だが、こちらは日本におけるインターネット興亡記。日本でネット革命が始まって25年。「まだ」25年だが、インターネットはビジネスの在り方、社会の在り方を「相当」変えた。欧米ではそれをはるかにしのぐ規模で「劇的」に変わった国もあり、日本はどう考えても遅れているから「相当」。
2018年に日経電子版で出ていた時にも何本かの記事を興味深く読んだが、それをまとめて出版された。
インターネット業界では、「ネットワーク効果」によって、「最初にサービスを開始し、シェアを取ったところが圧倒的に強い」という傾向がある。しかし、最初にサービスを取ったところが、そのまま逃げ切れなかった例も多い。
2.成功の誤謬SNSでは、マイスペースやフレンドスターなど先行するサービスがかなりあったにも関わらず、Facebookがそれらを駆逐した。日本では先行したmixiがFacebookに敗れた。そして、今、Facebookが衰退中。SNSではネットワークが広まりすぎると、発言に気を遣うようになり、新しいプラットフォームに移る傾向。
成長市場では、市場が小さいときにかなりのシェアを取ったとしても、市場全体が成長するため、新規参入の余地が多い。SNSでは初期にネットワーク効果が活きたものの、ネットワークが広まりすぎると、逆に発言に気を遣うようになるという「成功の誤謬」が見られた。

