2022年10月15日

酒吞童子

童の神 (時代小説文庫)
今村翔吾
角川春樹事務所
2020-06-15



『今昔物語集』に載る「大江山盗賊」を基にした、「本当はこうだったのじゃないか」小説。

一条天皇のころ(986〜1011)大江山(京都府北西部丹後山地の主峰)に城を構え平安京を脅かしたという鬼王。この話の原型は南北朝時代には成立していたと考えられ,14世紀後半の『大江山絵詞』が現存する最古の絵巻(逸美術館所蔵)とされている。その後,謡曲御伽草子,また近世に至り歌舞伎や人形浄瑠璃,浮世絵の題材として広く知られるようになった。(朝日日本歴史人物事典
平安時代、天皇制の下、朝廷は日本各地に残る土着民族を征服していく。征服された民族は京人から奴隷の扱いを受けたが、中にはその武力を認められ、軍人として出世する者も出てくる。

朝廷に従わず、独立を貫こうとするものは、蔑称として「夜叉」とか「鬼」などと呼ばれた。「酒吞童子」は中でも大物で、幾度に渡る朝廷の討伐軍を退けたと言われる。

11:皐月は平将門の子
将門は東で挙兵して、朝廷に楯突いた大謀反人。さらに不遜なことに新皇と称した。

166:童=「辛」+「目」+「重」
「辛」刺青を施す針
「重」重い袋
*目の上に墨を入れられ、重荷を担ぐ奴婢。

171:西には摂津竜王山に移った滝夜叉、北には未だ盤踞する大江山の鬼、南には近ごろ勢力を拡大し続ける土蜘蛛と、朝廷の不安材料は多かった。

193:粛慎(みしはせ)
彼らの祖先は大陸の北方に住んでいた。高麗より実に250里(1000km)も遥か先だという。髪は赤みを帯び、彫が深い顔立ちで、近隣の民族に比べて大きな体格をしていた。

245:過去の地名
この辺りは岩の船に乗って天火明命が降り立ったことから磐船と呼ばれていた。その前は何と謂う地であったのか知るよしもない。思えばこの国の大部分には、京人に由来する名が与えられており、過去の地名は次々と失われていっている。




shikoku88 at 18:05コメント(0) |  | 史跡・公園 

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