2022年03月26日
高麗を知るれば、今の朝鮮がわかる
韓国の英語名がKoreaで、朝鮮半島がKorean Peninsulaなのは、過去1000年間の朝鮮の歴史のほぼ半分を占める高麗から来ている。
「高麗は918年に王建(太祖)によって建国され、1392年に李成桂に国を奪われるまで、約500年続いた」
麻生川さんは、その高麗を知ることが現代の朝鮮を理解することだという。高麗史の公式記録である『高麗史節要』を読めば、その時代にいまに続く朝鮮民族としての特性が形成されていることが分かる。そこに記されているさまざま事件や事象は、そのまま李朝に引き継がれ、さらに、現在にまで続いているのだ。
10:イザベラ・バード『朝鮮紀行』
李朝末期の政治的廃頽や、両班の度を越した強奪や横暴、それらに苦しめられた庶民の惨めな様子。
現代の南北朝鮮で起こっているさまざまな事件には李朝時代の価値観や倫理観が色濃く残っている。現在の両国の政治的混乱を理解するには、一つ前の王朝である李朝を知ることが重要。
12:高麗918~1392(日本では平安時代菅原道真〜室町の足利義満)
仏教を国教として手厚く保護しながらも、王朝の初期にすでに科挙を実施するなど、儒教に基づく国家運営。
15:責任者が部下や関連者を見捨てて、持ち場を放棄する事象は高麗(のみならず李朝)でもしばしばみられる。高麗(や李朝)では、敵軍が侵入した時に、何度か国王が王宮や首都の住民を捨ててなりふり構わず、逃げ出した。国王だけでなく、前線の将軍も勝手に逃げ出している。
31:王家の男子には常に暗殺の危険性
父親が死去した後に即位した兄弟が競争相手を抹殺しようとしたことは、中国の歴史において常識。
125:元の高官による悪辣官僚の一掃(高麗史節要 巻22 1303忠烈王)
高麗王がもはや自力では国内を統治できなかったので、元から刑部尚書(法務大臣)と翰林直学士(皇帝秘書官)が高麗に派遣された。
