2022年03月01日

アメリカ史上初の大統領暗殺

南北戦争 アメリカを二つに裂いた内戦
小川寛大
中央公論新社
2021-01-29



アメリカ史上初の大統領暗殺は、もちろん、1965年4月1日に起こったリンカーン大統領の暗殺事件。南軍の降伏からわずか5日後のことで、2期目の大統領就任式を終えて間もなくのリンカーンは、首都ワシントンのフォード劇場で観劇していたところを、ジョン・ウィルクス・ブースという俳優に後頭部を銃で撃たれて死亡する。

リンカーンの悲劇的な死は、それまで「敵の多い、あまり人気のない戦争の首謀者」であったリンカーンを「この国の不滅の聖人」に変える。(歴史家ジェームズ・L・スワンソン『マンハント』)


178:リンカーンの戦略(イェール大学歴史学部ギャディス教授)
「リンカーンは、クラウゼヴィッツの思想を直感的に理解していた。(中略)リンカーンの戦略を乱暴に言うと、敵の戦力を叩き潰すチャンスがあれば、相手がどこにいようと逃さずやっつける、というものである。要するに、ひたすら戦う、ということである。北軍の人口、領土、技術力には余裕があり、時間の経過とともに南軍が不利になることは間違いない。死者数が増えていけばいずれ相手は降伏するだろうし、そうなれば反逆した州も帰順するはずだ。リンカーンにとっての戦争とは、『敵をしてわれらの意志に屈服せしめたるための暴力行為』(クラウゼヴィッツ『戦争論』)にほかならなかった」

180:1865年3月4日リンカーン第二次大統領就任演説「汝ら人を裁くな、裁かれざらん為なり」(新約聖書マタイ伝)
リンカーンは南部を厳しく処罰するつもりはなく、アメリカ合衆国としてのまとまりを、穏健に取り戻したい。

1965年4月1日アメリカ史上初の大統領暗殺@フォード劇場
ワシントンのフォード劇場で観劇していたところを、ジョン・ウィルクス・ブースという俳優に後頭部を銃で撃たれて死亡。

犯人:白人至上主義の国粋主義者
奴隷制は「神が寵愛される国家に授けられた恩恵のなかでも最高のものの一つ」

184:リンカーンの悲劇的な死
「敵の多い、あまり人気のない戦争の首謀者」であったリンカーンを「この国の不滅の聖人」に変えてしまった。(歴史家ジェームズ・L・スワンソン『マンハント』)

おわりに:多くのアメリカ人が南北戦争を、自国の最も重要な出来事として位置付ける
その思いからあふれでているものこそが、ひたすらに自由と民主主義を世界に広げていこうとするアメリカの対外姿勢であり、アメリカの国内事情を今なお深刻に揺さぶる白人至上主義、黒人差別思想。


イトクロ

















































Currier & Ives, 1865. - この image はアメリカ合衆国議会図書館Library of Congress (ID) ph.3b49830です。


shikoku88 at 18:00コメント(0) |  | 政治 

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