2021年06月19日
日本図探訪
古今東西の日本地図を集めて解説した本。初版は2004年に発行されているが、こちらは2014年に出た新装版。
日本が西欧社会に知られたのは、マルコ・ポーロが「黄金の国ジパング」として紹介してから。誰一人として見たわけではないのに、その姿は15世紀の地図上に現れる。
下図は、16世紀中頃に出た「ミュンスター南北アメリカ大陸図」。コロンブスによって1492年に発見されたアメリカ大陸の地図だが、アメリカ大陸の西に巨大な「ジパング島」が描かれている。太平洋はまだ発見されていなかったわけだ。「7499の群島」という記載は『東方見聞録』の記述と一致する。
4:日本国内よりも先に、アジアやヨーロッパで日本図が流布関心を持たれていた証拠。42:日本辺界略図(1809)幕府天文方高橋景保日本列島をアジア地域の中に位置づけた最初の官製地図。日本は伊能忠敬の測量、蝦夷や千島・樺太は幕府の度重なる北方探検の成果による。50:海外から見た日本ミュンスター南北アメリカ大陸図(16世紀中頃)アメリカ大陸の西に巨大なジパング島。「7499の群島」という記載は『東方見聞録』から。74:日本図の成立と発展地図出版は17世紀初期から見られ、その世紀末にあたる元禄期を経て隆盛に向かう。75:「地図の歴史は文字の歴史よりも古い」


