2020年10月04日
動かない生活は脳も殺す
2000年、デューク大学の研究者が、うつ病の治療には塩基セルトラリン(商品名ゾロフト)より運動農法が効果があることを証明した(NYTimes)。だが残念ながら、この記事は14面の健康と運動の欄に小さく掲載されただけだった。
「もし運動が薬の形で摂取できるのなら、世紀の大発見として一面にでかでかと報じられただろう」
という「序文」で始まる通り、薬の発見は大きなニュースになるが、生活習慣を改める治療はニュースになりにくい。実際のところ、生活習慣病のほとんどは適切な運動で予防・治療できるし、上記のように、神経疾患の多くも運動が一番の薬ということが分かってきている。
本書はハーバード大学医学部臨床精神医学の研究者であるとともに、地元ケンブリッジで開業医を務める精神科医。長年の研究で、運動と脳の関係を明らかにしてきた。
イリノイ州ネーパーヴィルで取り入れられた体育の授業では、太りすぎの生徒を3%にまで下げたという。全米平均は30%だ。そして、そのプログラムによって、学区生徒の学力は国内トップレベルになった。毎朝運動することで、日中、集中して勉強できるようになったのだ。
・運動をさせた子供は成績が上がる
・運動をすると35%も脳の神経成長因子が増える
・運動することでストレスやうつを抑えられる
・運動で5歳児のIQと言語能力には大きな差が出る
・運動する人は癌にかかりにくい
・運動を週2回以上続ければ認知症になる確率が半分になる
8:運動するのは、脳を育てて良い状態にするため運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液がさかんに送り出され、脳がベストの状態になるから。9:動かない生活は脳も殺してしまう10:強いストレスを受けると脳の何十億というニューロンの結合が蝕まれるうつの状態が長引くと脳の一部が委縮してしまう。運動すれば神経化学物質や成長因子が放出されてこのプロセスを逆行させ、脳の基礎構造を物理的に強くできる。12:不安に立ち向かうくせになっているマイナス思考の道を消していくと同時に、それに代わる新たな道を切り開いていかなければならない。312:遺伝子に組み込まれている狩猟採集行動と生物学的バランス身体と脳をベストの状態に保ちたいなら、歴史の長い代謝システムを使うべき。毎日、歩くかゆっくり走るかし、週に2,3回は走り、ときどきは全力疾走。低強度(Walking):最大心拍数の55-65%中強度(Jogging):同65-75%高強度(Running):同75-90%理論上最大心拍数=220-年齢

