2020年05月10日
地球の未来
46億年の歴史のある地球。人類が登場したのは約20万年前のアフリカ。これまでの化石調査で生物種の平均的寿命は100万〜1000万年程度と判明しているから、「平均」からすればまだまだ人類の歴史は続くことになる。
面白いのは、普段「産業革命以降、二酸化炭素濃度が上昇」と耳にすることの多い二酸化炭素濃度。特に新興国の工業化が進んだこの数十年で急上昇しているのはその通りなのだが、地球スケールで見ると、現在の大気中の二酸化炭素濃度は、地球史上、最低レベルなのだという。例えば、白亜紀は顕生代おいて最も温暖な時期だったが、当時の二酸化炭素濃度は現在の数倍から十倍近くも高かったそうだ。
188:白亜紀の温暖化と海洋無酸素イベント白亜紀(約14500万〜6600万年前)顕生代において最も温暖な時期海洋底の拡大速度が速く、火成活動が地球規模で活発。大量の二酸化炭素が大気中に放出され、大気中の二酸化炭素濃度は現在の数倍から十倍近くも高かった。海水中の溶存酸素が低下して無酸素状態に。海洋動物は壊滅的なダメージを受ける。温暖化が進むと、大陸の化学風化の反応速度が増大して、陸から海へ大量のリンが流入。海水中のリン濃度増大で、基礎生産も増加。237:惑星としての地球の運命太陽光度は1億年で約1%増大。地球は炭素循環の働きによって大気中の二酸化炭素濃度を低下させることで、地表面温度を維持してきた。現在、大気中の二酸化炭素濃度は、地球史上、ほとんど最低レベル。将来太陽が明るくなり、二酸化炭素濃度が現在の400ppmから、100ppm、さらには数ppmまで低下すれば、光合成生物は炭素固定ができなくなり、光合成生物に依存した現在の主要な生態系は絶滅する。240:湿潤温室条件日射量が現在の1.015倍→あと1億年余りで湿潤温室条件に達し、地表面温度が80度を超える。蒸発した海水が、大気上層で光分解され、生成された水素が大気上端から宇宙空間へ散逸。243:人類の行方ホモ・サピエンスという「種」としての人類には寿命。生物種は絶滅を繰り返してきた。生物種の平均的寿命は100万〜1000万年程度。地質学的時間スケールにおいては、さまざまな自然現象によって生物の絶滅や生態系の崩壊が起こる可能性。氷期の到来、海洋無酸素イベント、洪水玄武岩を噴出する超巨大噴火、小惑星の衝突など。

