2020年02月21日

なぜ、人間は地球を完全に支配できたか?

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社
2018-09-05



第三章「人間の輝き」。人間の身体能力は他の動物に比べて高いわけではない。

伝統的な一神教では、人間だけが不滅の魂を持っており、だから、ほかの動物を支配してもいいのだとした。

「ところが、最新の科学的発見はみな、この一神教の神話をきっぱりと否定している」

これまでに行われたすべての研究が、動物だけではなく、人間にも「魂」を発見できてない。

それでは、なぜ人間は地球を完全に支配できたか?それは、人間だけが「共同主観」を持っており、「大勢で柔軟に協力できる地球上で唯一の種」だからだという。なるほど、アリやミツバチは共同作業で巣を作ることはできるが、新たな社会制度を作ったり、株式会社を作ることはない。

128:人間がこの世界でいちばん強力な種
ホモ・サピエンスは、自分がひときわ高い道徳的地位を享受し、人間の命はブタやゾウやオオカミの命よりもはるかに価値があるとも考えたがる。

129:伝統的な一神教
サピエンスだけが不滅の魂を持っていると答える。肉体は衰え、やがて朽ちるが、魂は救済あるいは永遠の断罪に向かって旅を続け、楽園で永久に続く喜びを経験するか、あるいは地獄で未来永劫、悲惨な状態にとどまる。ブタやその他の動物は魂を持たないので、この壮大なドラマには参加しない。

ところが、最新の科学的発見はみな、この一神教の神話をきっぱりと否定している。(中略)人間には現に魂があるという部分も切り崩されている。

165:ホモ・サピエンスが大勢で柔軟に協力できる地球上で唯一の種
今日、人間は地球を完全に支配しているが、それは個々の人間が個々のチンパンジーやオオカミよりもはるかに利口だったり手先が器用だったりするからではない。

188:共同主観
他の動物たちが人間に対抗できないのは、彼らには魂も心もないからではなく、必要な想像力が欠けているからだ。ライオンは走ったり、飛び跳ねたり、鉤爪で引っ掻いたり、噛みついたりできる。だが、銀行口座を開いたり、訴訟を起こしたりはできない。



shikoku88 at 21:27コメント(0) |  | その他 

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