2020年02月18日

クイ・ボノ?



Qui bono?とは、ラテン語で、「誰が得をするの?」という意味らしい。つまり、その現象が起こっている「動機は何か考えろ」ということで、どんな投資家にとっても根幹をなす大事な認識だという。仕事としての投資の現場を既に離れたソープは、今度は、その認識を世の中を変えることに使っている。

今回のアメリカ大統領選を見ていても思うのは、選挙活動に他国とはけた違いの巨額資金が必要なこと。左派で社会主義的政策をかかげる候補者でも何十億円という資金を集めており、最終的には数百億円になりそうだ。4年前の大統領選では、トランプ大統領は、「自分は大金持ちだから寄付に頼らなくていい。だから、寄付者に左右されない」と言って当選した。

このアメリカの複雑怪奇な大統領選選挙制度。国内でも、変えるべきだという声は多いと聞いているが、結局はそのままになっている。クイ・ボノ?と考えれば、選挙制度改革で二大政党政治が終わる懸念を持つ共和党と民主党が、この点では協調しているのかもしれない。

186:寄付で母校のレベルを上げる
2003年UCIに寄付をして数学の講座をつくってもらう。大学には寄付講座があったけれど数学科には一つもなかった。私たちはバークシャー・ハサウェイのClass A株を寄付した。

193:債権の帝王ビル・グロス
デューク大学の4年生は億万長者になり、世界にその名を知られる人になった。William H. Gross, Gross, 人呼んで債権の帝王ビル・グロスだ。グロスと奥さんのスーはすでに医療にかかわる慈善活動に何千万ドルも寄付をしてITだからUCIのあるグループがグロスと昼ごはんのアポを取りつけ、彼とスーが1000万ドルを寄付してくれて、CIRMも助成する新しい幹細胞研究センターの後援者として先頭に立ってくれないか、私が話をすることになった。

223:ほとんどの人には確率がわからない
今日、公共政策の大きな問題の一つは、特定の治療の費用と便益のトレードオフである。厳しい選択になることもある。薬物抵抗性が非常に強い結核に罹った誰か一人の命を救うために50万ドル使うか、それとも同じ額で一人分10ドルのインフルエンザ・ワクチンを5万本買って、学校に通う子ども50人の命を救うか。そういう選択をするとき、統計学が助けになる。

227:クイ・ボノ?
「動機は何か考えろ」(『あわれなチャーリーの年間 チャールズ・T・マンガーの頓智と叡智』)
私が政治にコネを持つお金持ちと呼ぶ人たちがアメリカの経済と政治を一手に握っているという認識。私たちの社会に何が起きているか、なぜ起きているかを理解するためにはこの認識が必要。彼らは選挙活動に献金したり仕事をあっせんしたり投資で儲けさせたりなんてやり方で政治家を買う。富める者である彼らは権力者を使い、国を動かしている。今後もそうだろう。2008年から2009年、金融危機で政府が彼らを救ったとき、私はそれを目の当たりにした。

229:法律を簡略化して、公務員を減らせないか?
CAを含め、独自の所得税の体系を持つ州は多い。体系は連邦レベルの所得税法に似ているけれど、中身は大きく違っていて、州に住む人が税還付を求めようと思ったら国税の時と同じぐらい細かくてややこしい書類を完璧に作成して提出しないといけない。これは変えた方がいい。つまり、個人に課される収税を単純化して国税の一定割合にするのだ。

230:教育が過小評価されている
アメリカでは政党同士の対立が行き着くところまで行き着いていて、かつては可能を可能にする技術だった政治が、可能を不可能にする技術になってしまった。決して折れない派閥同士の争いが手詰まりに行き着いたことは、ローマ帝国の凋落をもたらしたものの一つである。


shikoku88 at 18:57│Comments(0) | 政治

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