2020年02月02日
満濃池名勝指定記念シンポジウム

満濃池が昨年10月に国の「名勝」指定を受けた。それを記念するシンポジウムが今日まんのう町で開催された。
名勝とは、日本における文化財の種類のひとつで、芸術上または観賞上価値が高い土地について、日本国および地方公共団体が指定を行ったもの。特に、文化財保護法第109条第1項において規定された、国指定の文化財の種類のひとつ(Wikipedia)
現在、国の名勝に指定されているのは全国で418件。そのうち半分ほどは庭園や公園などの「人文的名勝」。ため池が指定されるのは初めてということ。香川県では、栗林公園(特別名勝)、寒霞渓、琴弾公園、象頭山、玉藻公園飛雲閣庭園の5件に、満濃池が加わり6件になった。
灌漑用の溜池として日本一を誇る満濃池は、「萬農池後碑文」によると大宝年間(701年〜704年)に讃岐の国守道守朝臣(みちもりあそん)の創築と伝えられています。しかし弘仁9年(818年)に決壊、朝廷の築池使路真人浜継(ちくちしみちのまひとはまつぐ)が復旧に着手しましたが、技術的困難と人手不足によって改修がならず、国守清原夏野の発議により、弘仁12年(821年)空海が築池別当として派遣されました。空海が郷土入りをすると人々は続々と集まり人手不足は解消し、唐で学んだ土木学を生かして、わずか3ヵ月足らずで周囲2里25町(約8.25km)面積81町歩(約81ha)の大池を完成させました。朝廷は空海の功を賞して富寿神宝2万を与え、空海はこれによって神野寺を池の畔に創建しました。(まんのう町「満濃池の歴史」)
シンポジウムの基調講演は、高松出身の井原縁(奈良県立大学教授)「名勝満濃池の風景とその魅力」。パネルディスカッションには、満濃池土地改良区理事長も参加。満濃池は、幾度もの補修と、3度のかさ上げを経て日本最大のため池になったのだが、貯水容量1540万トンが満たされることはほとんどないのだという。
元々、雨が少なく旱魃の被害に苦しんだ讃岐平野で、「貯められる時は一滴残らず水を貯めておきたい」と、明治39年に0.91m(3尺)、昭和5年に1.52m(5尺)、昭和33年には6mも嵩上げされた。何年かに一度、大型台風が直撃した時だけ満水になるが、他の年は7割で最大ということ。