2019年12月17日

イマ・ココ・ワタシ

生活者の平成30年史 データでよむ価値観の変化
博報堂生活総合研究所
日本経済新聞出版社
2019-02-21



「平成の30年間で、人々の意識や行動、価値観はどのように変化したのか?」をデータで読む。流石博報堂で、調査結果に対するネーミングが秀逸。結論は、「イマ・ココ・ワタシ」。

「イマ・ココ・ワタシ」というと、やはり平成になって流行った、マインドフルネスのよう。経済発展が望めなくなった平成の時代、頑張っても成功できるかどうか分からないから、「イマ・ココ・ワタシ」で慎ましやかに楽しもう、という感じ。

「楽観も悲観もせず、身近なところで楽しむ」と言われると、30年前に留学していたイギリスを思い出す。バブルで浮かれていた当時の日本からすると、ちょうどそんな感じだった。

●生活環境
・「夫婦と子供の世帯」→「単独世帯」が最多
・生涯未婚率 男性4%→23% 女性4%→14%(1985→2015)
・「共働き世帯」が「専業主婦世帯」の二倍近くに

●常温社会
バブル崩壊やリーマンショックなどの経済的困難を乗り越えてきた生活者は、未来は大きく変わらないと考え、楽観も悲観もせず、身近なところで楽しみを求めようとする。

●価値観
・「社会」→「個人の生活」に関心
・人付き合いが面倒くさい→「ひとり」
・お金との向き合い方が、「節約」→「獲得」(ポイント)

●イマ・ココ・ワタシ
「常温社会」の時代認識の下、生活者の価値観は、「いつか」「どこか」「誰か」の幸せではなく、「イマ・ココ・ワタシ」の幸せが一番に。

●生活者は、暮らしを楽しむのが上手になった
「消費する」だけでなく、自ら好きなように「加工・生産する」。
今後、企業は「完成品」ではなく、生活者も関与できる余地がある「半完成品」を提供する発想が有効。


shikoku88 at 21:23│Comments(0) | 経済

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