2019年11月21日
教養なき国民が国を滅ぼす
「教養なき国民が国を滅ぼす」
帯には、そうある。教養こそが「大局観」を磨き、大事なところで道を誤らない。
ところが、現代社会の病の本質は、「世界的規模での民主主義の浸透に、各国国民の教養がついていってない」という不合理にあるという。民主主義国家ではリーダーは選挙を通じ国民が選ぶわけだが、この方法で適切な人を選ぶのは至難の業だ。選ぶ人が相当の教養を持ってないと判断できない。
「だが、歴史上、いかなる国家も成熟した国民という状態に到達していない」
これまでの民主主義国家は、例外なく衆愚政治で、民主主義は、国民の未熟を考えると、最低の政治システムなのだ。従って、各国の国民が十分な教養を持たない限り、混迷した世界の現状は永遠に続くということになる。
*教養はなぜ必要なのか?どうすれば身につけられるのか?●人は通常、自分にとって価値のある情報を「嗅覚」で選ぶ。この嗅覚は、教養と、そこから生まれる見識によって培われる。●教養の歴史・古代ギリシアピタゴラス学派が自由人になるための技術として7科目音楽、算術、幾何学、天文の数学4科と、文法、修辞、論理の言語系3科・帝政ローマ末期これらを合わせて「自由7科」Liberal Artsと呼ぶようになった。中世に入ると、自由7科の上に哲学。・WW2後、教養主義は徐々に衰える現代人が教養を見下す。知性を軽視する「アメリカ化」●新しい情報社会に対応するには「現実対応型」の教養「情緒」(人生経験によって培われる心)や「形」(正義感、勇気など人間の在り方)と一体となった知識。●実体験を補う間接体験(追体験)読書や芸術などに親しむ→情緒や形●教養の4本柱・長い歴史を持つ文学や哲学などの「人文教養」・政治、経済、歴史、地政学などの「社会教養」・自然科学や統計を含めた「科学教養」・古典芸能やマンガなど、我が国の誇る「大衆文化教養」
