2019年11月18日

欧州リベラリズムの死に方

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム
ダグラス・マレー
東洋経済新報社
2018-12-14



これを読むと、欧州での右派の台頭理由が分かる気がする。それは、アメリカにおけるトランプ大統領人気とは少し違う。アメリカの場合、産業構造の変化に対応できなかったラストベルトの白人労働者階級が支持母体で、産業構造の変化に移民は直接関係ない。移民はスケープゴートになった感が強い。

それに対して、欧州の移民問題はより深刻だ。一つには、もともと移民国家でなく耐性が小さいこと、二つ目にアメリカほど移民を能力で選別しなかったことだ。

2013年に公表された調査報告書「英国に対する移民の財政的影響」では、「移民は国家財政に貢献している」とされた。ところが、よく見てみると、この調査はEEA(欧州経済圏)から来た移民しか対象にしていなかった。これらの裕福な移民は「2001-11年に英国経済に220億ポンドの貢献を果たした」と推定している。

ところが、EEA域以外からの移民は、収めた税金を950億ポンド上回るサービスを享受していた。つまり、英国にやって来た全ての移民を撮れば、支払った税金よりも受け取った金額の方がはるかに多かった。

●欧州での移民増加
・England/Wales移民の数10年間で300万人増(2012国勢調査)
・ロンドンの住民のうち「白人の英国人」は44.9%
・キリスト教徒は400万人減り、イスラム教徒は120万人増

●欧州の政治家は、移民問題に何の手も打たなかった
・懸念する市民を「人種差別だ、偏狭だ」と非難した。

●経済成長や人口維持のために必要か?
・移民は収めた税金以上のサービスを享受している=大量移民は国を貧しくする

●移民による地元女性のレイプ
・人種差別的な中傷であるように思われるため表面化しない

●このまま移民が続くと
・移民の国民が増え、政治力を増す
・その結果、移民の流れを約転するための政策が出来なくなる


shikoku88 at 20:26コメント(0) |  | 政治 

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