2019年11月01日

「投資家的な生き方」のすすめ



2013年に読んでいるのだけど、どこかの書評で推薦されていたのを見て、再読してみる。

本が出たのは2011年9月で、日本はリーマンショックから立ち直れまいまま、東日本大震災に見舞われ、どん底だった頃。「はじめに」には、「日本の大手企業は求人の数を大幅にしぼり、有効求人倍数は0.5倍前後を推移している」とある。それが今ではバブル経済期を超える1.6倍なのだから、様変わりだ。

本書は、「これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非常で残酷な日本社会を生き抜くための、『ゲリラ戦』のすすめ」なのだが、少なくとも、新卒採用に関しては日本経済史上かつてないほどの好況である。

それでも、本書をそうした若者に進めるかと言えば、YES。雇用環境がこれだけ好転しても、10年前から、あるいはこの20年来続いているトレンドに変化はないからだ。現在の雇用状況は、リーマンショックで採用を絞っていた企業が、景気の好転と予想以上のスピードで進む少子化に慌てて急に採用に積極的になったに過ぎない。

そして結論:投資家的な発想を学ぶことが最も重要
資本主義社会では、究極的にはすべての人間は、投資家になるか、投資家に雇われるか、どちらかの道を選ばざるを得ない。

はじめに:一人の投資家である私がこれまで実践してきた「投資家的な生き方」のすすめ。
一攫千金を狙うのではなく、自分の時間と労力、そして才能を、何につぎ込めば、そのリターンとしてマネタイズ=回収できるのかを真剣に考える。

75:ほとんどの学生ベンチャーは失敗する
卒業後すぐに起業するのではなく、一度就職して、社会の仕組みを理解した上で、コモディティ化から抜け出すための出口を考えながら仕事をしなければいけない。そして出口を考えながら好機を待っていた人が、30前後で満を持して起業し、成功するパターン。

178:将来その会社を叩き潰すために就職する
今は何とかもっていても、将来の先行きはないだろうと思われる会社に入り、その会社を徹底的に研究する。そして、その会社が潰れる前に退職し、その会社を叩き潰す会社を作る。

239:日経の記事を鵜呑みにすることは投資家として最もやってはいけないこと

271:「何となく儲かりそう」と直感で投資してもろくなことはない
会社を始めたいと出資を募る人は、「自分のアイデアは絶対にいける」と思っている人ばかり。だからどんな困難が待ち受けているか、競合はどんな会社があるのか、事業の弱みは何なのか、深く考えていない人もいる。

282:自由人の勉強
リベラル・アーツで学ぶ基礎的な素養が、投資家として生きていくうえでも、資本主義の仕組みを理解して物事を判断していくうえでも、非常に重要。
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shikoku88 at 20:24│Comments(0) | 投資

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