2019年05月23日
神と寝た代償
Google=神

Googleの決定的な一手を「エリック・シュミットをCEOとして雇ったこと」としているのが興味深い。個性的な創業者二人の後ろに隠れて目立たないが、経営を何も知らない若い研究者二人にVCが付き、VCがシュミットを連れてきてCEOに据えた。この決定がなければ、Googleが上場できたかどうかも疑わしい。
これがいつも上手くいくとは限らず、Appleではジョブズ本人がスカウトしてきたPepsiCoのスカリーと対立して、自分が創業した会社を追い出されることになる。画期的な新製品が出なくなり、Appleは90年代に停滞することになる。
235:About.comNYTはAbout.comに4億ドル払ったが、About.comはグーグル検索から何十億ものクリックを得ていたので、そのときは悪い取引ではないように思えた。私が役員になったころAbout.comの時価総額は10億ドルまで増加していた。(中略)彼らはAbout.comを、アナログな服装を飾るデジタルのイヤリングのように使っていた。NYTには収益をあげて確実に成長していくためのデジタル戦略がある。About.comは投資家と役員たち(私を除く)にそう信じ込ませるための道具にすぎなかった。238:グーグルを遮断せよ検索が行われている間に、グーグルは新聞の読者が今欲しているもの、近い将来に欲しくなりそうなものがわかるようになっていく。NYT社よりもわかっているかもしれない。つまり、グーグルはそうしたNYTの読者に正確に狙いを定めることが可能で、広告からより多く稼げる。NYTは10cを$1で買っているようなものだった。NYTは自前のサイトで自前の広告を出すべきだったのだ。241:神と寝た代償グーグルはインターネットの重要な土地を領主のように支配している。NYT社はその土地の小作人だった。2011年2月、グーグルはようやく、About.comを含めたコンテンツ工場のレベルの低さに嫌気がさし、それらを叩き落とした。(中略)このアップデートが行われる前、About.comの時価総額は10億ドルだったが、翌日には半分以下になった。1年後、NYTはAbout.comを3億ドルで手放した。これは買値の25%足らずだ。245:Google決定的な一手は、エリック・シュミットをCEOとして雇ったこと。彼は科学者からビジネスマンに転身し、サンマイクロシステムズとノベルでキャリアを積んだ。その2社はどちらもマイクロソフトと戦い、そして敗れた。シュミットは次こそは勝つと心に誓っていた。

