2019年05月09日
並外れた自信「彼はまるで歩くチャレンジ精神だ」
以前、イーロン・マスクの伝記本を紹介した時にも書いたが、イーロンの母方の家系は南アフリカでも知られた冒険一家である。一家は元々カナダ人なのだが、イーロンの祖父が過激な政治活動に関わり、祖国に居られなくなって移住した先が南アフリカだった。
イーロンの母親とそのきょうだいは、「ホールドマン家の人間にできないことはない」という雰囲気の中で育てられたという。イーロンの母親メイは数学と科学が得意な勉強好きの子供だったが、大変な美人だったのでモデルの道に進む。その時も、ホールドマン家の高い自己効力感は役に立っただろう。
イノベーターに共通するのは、この「高い自己効力感」だという。それを持つためには、「人生の早い時期に自分が周りの者より賢くて、創造的であるのを発見」することだという。こればかりは、実際に天才でなければ仕方ない。
イーロンは小学生のときに学校と図書館の本を読みつくしてしまい、仕方なく百科事典に取り掛かる。ただ読むだけでなく、興味がある個所は全部記録していて、これが周りの大人を驚かせる。この時、誰でもそうではないことに気づき、将来にわたる「高い自己効力感」、つまり自信を得た。
76:「ホールドマン家の人間にできないことはない」(イーロン・マスクの祖父)ホールドマン家の子供たちは、冒険が当たり前の家庭で成長した。1954年に、ジョシュアとウィニーフレッド・ホールドマンは自前の飛行機でオーストラリアに向かい、往復約5万3000キロを飛んで帰国した。もしかすると、自家用飛行機でそんな偉業を成し遂げたのは彼らだけかもしれない。別のときには、ケープタウン=アルジェ8000マイル自動車ラリーに出場して1位タイになったこともある。(中略)イーロンの母親とそのきょうだいは、大きな目標を持ち、限界に挑戦しろと教える家庭で育った。77:熱心な読書家「1日10時間の読書は、イーロンには特別なことではなかった。週末には、日に2冊の本を読み切っていた」(弟キンバル)「ある時期、学校と近隣の図書館の本を読みつくしたことがあった。3年生か4年生の時だった。(中略)ブリタニカ百科事典を読み始めた。とても役に立ったよ。人は、自分が何を知らないか分かっていないものだ」(イーロン)89:高い自己効力感人生の早い時期に自分が周りの者より賢くて、創造的であるのを発見。イーロン・マスクで言えば、彼が百科事典の内容を理解し記憶しているのを見て驚く人々と出会った時。スティーブ・ジョブズも、十代の頃に両親より自分のほうが賢いことに気づく。マリー・キューリーはわずか5歳で、年長のきょうだいよりはるかにうまく本が読めるのを知って両親がショックを受ける。

