2019年04月12日

軽い金属の奇跡「アルミニウム」




ナポレオン三世時代のアルミニウム製食器を見たのは、東京大学生産技術研究所の岡部徹研究室(レアメタル)で。「これなんだと思います?」と聞かれ、軽くて安っぽいアルミ製のカップだな〜と思ったら、「これ作られたときは、金や銀製の食器より価値があったんですよ」と言われ、驚いた。

「アルミはその後、製錬の技術が開発されて、コストが激減した。チタンも地下資源としてはアルミ原料になるボーキサイトより豊富にあるので、効率的に製錬できる方法が見つかれば、アルミのようにやすくなるかもしれない」という。

昨日は、ゴムの加硫製法を発明しながら、事業家としては成功せず不遇のうちに人生を終えたGoodyear氏の話を紹介したが、アルミ精錬の「ホール=エルー法」を23歳で発明したアメリカ人Charles Martin Hallは1888年にAlcoa社を創業。現在価値で数百億円の資産を得て、史上最も成功した化学者の一人になった。

ホール氏がまれに見る発明家でもあり事業家だったのか、それとも、よき事業パートナーを得て成功したのか、そこまでは調べてないので分からない。研究し始めたのは大学在籍中で、教授から「アルミの製錬方法を発明すれば億万長者間違いなし」と言われてだったという。

164:金銀より貴重な金属
ナポレオン三世はアルミニウム研究を強く後押しし、パリ郊外に工場を建設。最高の賓客をアルミニウム製の皿、スプーン、フォークで饗応し、それに次ぐ身分の者は金や銀の食器でもてなした。

169:Charles Martin Hall(1863-1914)
「ホール=エルー法」を23歳で発明。

170:ジュラルミン
鋼鉄などに比べれば強度が低いという弱点。
銅・マグネシウム・マンガンを少量添加することで大幅に強度があげられることが判明。
ドイツのデュレナー金属工業が独占製造権を手に入れ、Durener+aluminium=ジュラルミンと命名。

171:Fugo Junkers(ドイツ1859-1935)
全体が金属でできた航空機を始めて作り出した。1915年に初めて鋼鉄の機体を持った飛行機J1飛行。1919年ジュラルミンを採用した6人乗りJ13を完成。燃費がよく、熱帯から寒冷地まで幅広く飛行可能。


shikoku88 at 21:27コメント(0) | 教育 

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