2018年12月13日

会計士の誕生

帳簿の世界史 (文春文庫 S 22-1)
ジェイコブ・ソール
文藝春秋
2018-04-10


世界初の公認会計士制度は1854年にスコットランドで生まれたというのが興味深い。既に1707年にイングランドと合同して「連合王国」となっていたが、連合は連合で、経済制度は独立していたわけだ。イングランドもこの基準に追随し、アメリカでも1887年に公認会計士協会が設立された。

日本では、アメリカ流に公認会計士のことをCPA(Certified Public Accountant)ということがあるが(日本公認会計士協会も英文でThe Japanese Institute of Certified Public Accountantと名乗っている)、連合王国はじめ旧Common Wealth CountriesではChartered Accountantが一般的である。

日本での歴史を調べてみると、1927年に「計理士」という国家資格が登場している。これが戦後、GHQの下で現在の「公認会計士」制度に変更されている。

第11章 鉄道が生んだ公認会計士

308:会計士というプロフェッショナルの誕生
1854年にはスコットランドが勅許会計士(Chartered Accountant)、いわゆる公認会計士の審査基準を正式に定め、ここに初めて公的な認可を受けた会計士が誕生する。企業の帳簿を監査し証明する会計士は、しかるべき専門教育を受け、職業倫理を備え、世間の信頼が篤くなければならないとされ、イングランドもこの基準に追随した。NYでは1849年に会計監査基準の検討が始まり、1887年にアメリカ公認会計士協会が設立された。

第12章 『クリスマス・キャロル』に描かれた会計の二面性

326:チャールズ・ダーウィン
彼は自分の活動をすべて詳細な帳簿につけていた。事業に限らず、家庭のことなどもすべて、である。帳簿に立てられた項目には勉学、庭仕事、私用、家計などがある。

第13章 大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか

343:ビッグ・エイトとのコンサルティング業拡大
1950年代半ばになると、監査法人同士の競争が熾烈になる。ピート・マーウィックが収益でプライスウォーターハウスを抜いた。また、アーサー・アンダーセンが会計業界にアメリカ流の文化を持ち込んだ。アーサー・アンダーセンは、1913年にアーサー・E・アンダーセン(1885-1947)が設立した会計事務所である。ノルウェー移民の息子のアンダーセンは苦学して会計士の資格をとったが、禁酒時代のシカゴのありさまにショックを受け、アル・カポネやジェイク・ダージック(組織の財務担当で、彼の元帳が脱税の証拠として押収された)が牛耳る汚れた街に秩序を回復しようと決意する。



shikoku88 at 20:37コメント(0) | 経済 

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