2018年08月30日

人生100年時代の個人M&A



すでに11万部突破とビジネス書としては異例の売れ行きを見せる本書。世の中に起業を勧める本はたくさんあるが、それに乗って起業して失敗した人を何人も知っている。

かく言う私も、昔、FCビジネスに手をだして大失敗。一度、サラリーマンに戻って再起を図った。起業とは、能力と、(3年位は休みなしで事業に集中する)覚悟と、運がなければ成功しない。

そこで筆者が勧めるのは、「小さな会社を買ってオーナー社長になる」こと。これは、コロンブスの卵というか、欧米では当たり前に行われている手法。LBSの同級生でも私が知っているだけで二人のイギリス人が中小企業を買収して自分で経営している。

著者の指摘通り、日本は「大廃業時代」。オーナー経営者としてやっていく覚悟があれば、そこそこの会社がそこそこの値段で買える。顧客がいて、社員がいて、資金が回っている会社だから、ゼロから起業するのに比べればリスクは1/10だろう。うまく業績を伸ばせば、5年後、10年後にはその何倍かで売却できる可能性もある。そして、その間、会社が儲かっていれば、数千万円の役員報酬を取っても誰も文句は言わない。

ストライクから送られてくるM&A案件情報が急に魅力的に思えてきた(笑)。

19:会社という「箱」があれば利益は倍増
孫正義さんでも労働の対価としての年間報酬が1億3000万円のところ、配当収入という資産が生みだす収入で年間約95億円を手にしています。

55:1000社中997社が討ち死に
VCの業界にも、「千三つ」という言葉は当てはまる。文字通り、1000社のベンチャーに投資検討して、そのうち投資が実行され、さらには上場できるまでになるのは3社程度しかない。

135:売りに出るのは価値のない会社なのか?
2013-2015年に休廃業・解散した企業8万3555社のうち、売上高経常利益率が判明した6405社のデータを集めると、実に50.5%が黒字で廃業。(東京商工リサーチ2016年調べ)

152:どう値段を付けるか
よくあるのは、純資産+営業利益の3-5年分

177:大廃業ならではのM&A仲介
各都道府県の「事業引継ぎ支援センター」地場企業のM&Aの相談とマッチング、サポート

182:買収候補先企業の役員になる
DDの一環として、ある程度の期間、買収候補先企業で役員として働く。
例えば、2年後の買収を前提に取締役になる。
・入社前に、会社の利益水準と連動した買収金額を決めておく
・重大な瑕疵が発見された場合には、無条件で約束を破棄できる条項を入れる


shikoku88 at 18:09│Comments(0) | 仕事

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