2018年08月01日

貴族力:Sir Winston Churchill



4月にKLに行く機内で、"Darkest Hour"(邦題:「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」)を見た。成毛氏は、チャーチルを、「庶民感覚ゼロが生んだノーベル文学賞」だという。

現在の政治システムでは、「庶民の気持ちが分からない人」は選挙でえらばれることはないだろうが、当時のイギリスは、200程度の貴族の名家が政治を担っていた。議員は無報酬であり、政治資金は全て自腹であるがゆえに、金と暇のない者には務まらないのだ。

見逃されがちなのは、チャーチルは「政治家ではなく文筆業」であったという事実。私を含め、ほとんどの現代人は、チャーチルを「ヒトラーから世界を救った偉大な政治家」と認識しているが、チャーチルの足跡を辿れば、そうでないことがわかる。

「チャーチルは90年の生涯において職業軍人だった数年間を除き、政治家以外の定職についたことはない。彼自身と家族の贅沢な暮らしを培った金は、筆一本で稼ぎ出したといっても過言ではない」

だから、『第二次世界大戦』などでのノーベル文学賞受賞は、彼の作家としてのキャリアの頂点を飾ったのだ。

「チャーチルの作品の中核は歴史、それも彼自身を主人公とした同時代史である」



153:人を人と思わない貴族力
当時の社会を動かしていたのは200程度の貴族の名家。「庶民の気持ちが分からない人」
ドイツに暗号解読が成功したことを勘づかせないために、その作戦内容を知りながら、逃げ惑う十国民を見殺しにしていた。チャーチルは、国民を勝たせるために戦争をしたのではなく、国を勝たせるためにその才能を発揮した。

154:政治家ではなく文筆業
チャーチルの従軍は、戦記を書くためだった。チャーチルは記者として、自らを新聞社に売り込み、従軍したインド、スーダン、南アフリカ、どこでも戦記を書き、それを発表し稼いでいた。こうしてチャーチルは、20代で既にベストセラー作家になっていた。

156:チャーチルの弁舌力
「20歳の時にリベラルでないなら情熱が足りない。だが、40歳のときに保守主義者でないなら思慮が足りない」


shikoku88 at 18:57│Comments(0) | 政治

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