2018年07月25日
金策力:山中伸弥
私が、おや?と思ったのは、ノーベル賞受賞を受けての山中先生の第一声。研究を支えている国に感謝したのである。その時点で既に100億円を超える研究費支援を貰っていたから当然といえば当然なのだが、それをそう思わないのが普通の研究者である。真っ先にそう口にした山中先生は、「経営者」なのだと確信した。
成毛氏に言わせれば、山中先生の強みは「金策力」。「研究より予算獲得、学問に収益性を持ち込んだビジネスマン」ということになる。これは、アメリカでの研究経験が大きそう。アメリカでは研究者代表が資金獲得、人材獲得、PRに駆けずり回り、チームで成果を上げることを競う。この体制を日本に持ち込んだのが山中先生と言えそうだ。
これには、東大阪の町工場の息子という育ちも関係しているだろう。父親は同志社の工学部(当時、専門学校)を出て、ミシン部品工場を継ぐ。技術者であり、経営者。父親の働く姿を見ていたことが、後のアメリカでの研究経験と重なったのではないか。
67:科学者を怒らせる質問「これが何の役に立つんですか」なぜ怒るのか、その理由は何の役にも立たないから。71:役割分担が生んだノーベル賞「自分で実験をするというのは、もはやありえません」山中は研究そのものよりも、研究環境の整備に傾注している。72:全ては研究のため研究をするためには金が必要で、金を集めるためには誰もが納得する目的が必要。
