2018年07月20日

ビジネスヒントはここにある



マイクロソフト社長として、ベースとボーナスで数億円は年収があったと思われる成毛氏が、「年功序列・終身雇用」の支持者であるというのは興味深い。理由は、「実用化の目途のたたない研究開発は、成果主義では生まれない」からというもの。これは真だろう。

ただし、それをどこが担うか、という点では議論の余地がある。欧米では、「基礎技術は大学や研究機関で、応用開発は企業で」という分担になっている。利潤組織である民間企業が実用化の目途のたたない研究開発を続けるのは難しいからだ。

日本は例外的に、年功序列・終身雇用制度の下で、給与水準を押さえながら(熟練技術者の給与水準は先進国最低だ)、企業が基礎開発のリスクを取ってきた。しかし、成功した研究者がその対価を企業に求めて訴訟したことで、年功序列・終身雇用が崩れてきた。企業にしてみれば、大多数の失敗する開発に携わる研究者に長年給与を払いながら、リスクを取っていない研究者に、成果が上がった時は莫大な報酬を渡すというのでは計算が合わなくなる。

既に大学のランキングでは、他のアジアの大学に完全に負けている)。大学で負けているのに、科学技術で負けてなかったのは、学部卒の新入社員を企業が時間とお金をかけて育ててきたからだが(世界的には、技術者はMS以上を差し、PhDも普通)、一部の成功者が社員のまま対価を求めるようになれば、このシステムは維持できない。

欧米のように、大学や専門研究機関を基礎研究の中心とするなら、その資金はどこが出すのか?EUは高税率で国立大学と研究所を支え、私立大学中心の米国は企業や卒業生の寄付でそれを支えている。日本はどちらも拒否してきたが、第三の道はあるのか?


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194:浜松フォトニクスは完全年功序列
自分の雇用が守られていることを実感できなければ、日々、無理難題に取り組めるはずがない。日本企業の宿痾と見られがちな年功序列・終身雇用は、科学技術の基礎を養う上で、極めて有効。

198:新聞のテレビ化
新聞の電子版からニュースが減って、代わりにコラムが増えている。面白くなくなったので、新聞購読を止めた。

205:コンビニ店員ほど多種多様なタスクをこなしている労働者はいない
マルチタスクをこなせるスーパージェネラリストに、飛びぬけて優秀な人はいないかもしれないが、決して楽ではない仕事をこなせるのだから、飛びぬけて仕事に不向きな人もいないはず。



shikoku88 at 19:30│Comments(0) | 教育

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