2018年07月06日
サイコパスとしての土方歳三
「人殺し集団」とも言われる新選組。規律の厳しいことでも知られ、内部の権力闘争も絡んで、殺した人間は取り締まり対象の浪士よりも、隊士のほうが多かったらしい。それもそのはず、新選組は、サイコパスで人殺しが大好きな土方歳三が、大手を振って人殺しをするために近藤勇を担いで造った殺人集団だった
という小説。精神科医の春日武彦氏が「情性欠如者の逆説」として書評を書いている。
「……情性欠如型の人のすべてがすべて犯罪に陥るというのではない。社会的により高い階級の人では、特に、そのようなことがない。犯罪的でない情性欠如型の人は、あらゆる種類の地位においてしばしば驚くべきことを遂行することがある。これは『屍を越えて進む』鋼鉄のごとき堅い人達であるが、彼らの目的はまったく主我的のものであるとは限らず、理想に適うものでもありうるのである」と。つまり進む道さえ誤らなければ、彼らは「文藝春秋」や「プレジデント」のグラビアを飾る可能性もあるというわけだ。
親の愛をあまり受けることなく、しかし、裕福な家で不自由なく育てられた歳三は、小さなころ偶然人が斬られるところに遭遇し、「刀で人を斬る」ことに魅せられる。江戸時代のことなので、刀を持つにはまず武士にならなければいけない。また、武士であっても何の理由もなく殺していいわけではないが、そこに都合よく、幕府が京都の不逞浪士撲滅のため、「浪士隊」を結成することになる・・・。
同じくサイコパスとして登場するのが、新選組で同志となる沖田宗治郎。小さい頃から生き物を殺すのが好きで、ホンモノの人を殺してみたくなって元服する前から辻斬りをしていたというのは、神戸での酒鬼薔薇事件を思い出させる。サイコパスは実際に存在する。
