2017年12月25日
組織に雇われない新しい働き方
著者名がPINKだからなのか、表紙もピンク色。LBSリンダ・グラットン教授の『ライフ・シフト』の働き方の部分を先取りした本である。
日本だけの特殊現象として面白いのは、世界各国で正社員と臨時社員の垣根が低くなって流動化が進んでいるのに、日本だけが制度的に守られた正社員とそれ以外に大きな待遇上の格差があること。企業としては犯罪でも犯さない限り解雇できない正社員をなるべく増やしたくないのは道理だ。
フリーランスもこれまで言われているほどは増えてなかった。これは、業務スキルが高くても、フリーランスになった途端、契約先との「交渉」という専門職にとっては厄介な作業が待っていることが障害になっていたと思う。独立に伴う契約書作成、請求、税務などの事務作業も面倒だ。
フリーランスと発注企業との仲介サイトLancersなどのサービスにより、「市場」ができたことで、「相場」が分かり、透明性は高まっている。現在日本で17%、米国で35%と言われているフリーランス市場は、事務代行サービスでさらに市場は伸びるだろう。
＊組織人間からフリーエージェントへ。組織に縛られない新しい働き方。・フリーエージェント 米国3300万人＝労働者の1/4「フリーランス」「臨時社員」「ミニ起業家」・フリーエージェントが増えた背景�仝朕佑帆反イ隆愀犬諒儔宗Ъ勸�が会社の言う通り働き、会社が雇用や給与などを保証する従来の労使関係が壊れた。�▲謄�ノロジー：コンピュータなどの生産手段が小型で安価になり、個人で所有できるようになった。�Ｈ鳳鼻Ю験茲�向上し、人々が仕事にやりがいを求めだした。�ち反イ涼嗣寝宗Т覿箸亮�命が短くなり、人の寿命が長くなった。そのため、一つの組織に生涯勤めるのが難しくなった。・フリーエージェントの台頭で、社会は大きく変わる。�…蠻�退職が過去のものになる。65歳を過ぎても、インターネットを駆使して働くフリーランスなどが増える。�◆崔Τ惺察弉修�進み、在宅教育の拡大や徒弟制度の復活など、フリーエージェント流の新しい教育が台頭する。��生活空間と仕事場が融合していく。�ご覿箸罰杏瑤箸亮莪�が容易になり、企業規模はミニ企業と巨大企業に二極化し、中間の規模の企業は消えていく。�タ諭垢離�ャリアのあり方が多様化する。�ι�下の監視などを行う管理職は、その多くが不要となる。それでも生き残るのは、ハリウッドの映画プロデューサーのように、プロジェクトの立ち上げから完了までを監督するプロジェクト・マネジャー。
